詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "甲虫類"
833件中 1-20の結果を表示しています
  • *中島 淳, 緒方 健, 鬼倉 徳雄
    日本陸水学会 講演要旨集
    2007年 72 巻 3B13
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 石谷 正宇
    環動昆
    2010年 21 巻 2 号 73-83
    発行日: 2010年
    公開日: 2016/10/20
    ジャーナル オープンアクセス
  • *曽我 昌史, 小池 伸介
    日本森林学会大会発表データベース
    2011年 122 巻 Pa2-108
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/22
    会議録・要旨集 フリー
  • *上田 正文, 柴田 叡弌
    日本林学会大会発表データベース
    2004年 115 巻 P3050
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに1998年9月22日に台風7号が紀伊半島を通過し、森林に多大な被害をもたらした。奈良県内においても、この台風による被害がヒノキ林に生じた。台風は樹木の生理状態に影響をおよぼし、二次性穿孔性
    甲虫類
    の加害とそれらによる枯死を助長させると言われている。しかし、外見上健全であるにもかかわらず、二次性穿孔性
    甲虫類
    の加害を受けるヒノキの生理状態については明らかにされていない。衰弱した樹木のほとんどは、水ストレスを生じている。また、台風によって樹木の樹幹内水分通導は影響を受ける。そのため、二次性穿孔性
    甲虫類
    の加害を受ける樹木の生理状態を把握するために、水分生理状態を測定することは重要になる。樹木の水分生理状態は、プレッシャーチャンバーによる葉の水ポテンシャル測定および「ひずみゲージ」による樹幹直径の日変化測定によって容易に明らかにすることができる。そこで、二次性穿孔性
    甲虫類
    の加害を受ける樹木の生理状態を推定するために、1998年の台風以後、台風被害に晒されたヒノキの樹幹内水分通導、葉の水ポテンシャルおよび樹幹直径日変化を測定すると同時に、粘着バンドトラップにより二次性穿孔性
    甲虫類
    を捕獲し、二次性穿孔性
    甲虫類
    が捕獲されたヒノキの水分生理状態について明らかにした。2.材料と方法奈良県宇陀郡室生村に位置する31年生ヒノキ林(400 m2、34° 35' N, 136° 0' E, 標高580 m)においておこなった。平均樹高は16.3 ± 2.0 m、平均胸高直径は17.1 ± 4.0 cmである。1998年9月22日に最大瞬間風速37.5 m/sec.の台風7号が本林分付近を通過した。この林分から外見上、台風による被害を受けていないヒノキ6個体(供試木No.1_から_6)を選んだ。 穿孔性
    甲虫類
    の成虫の捕獲は1999年から2001年まで粘着バンドトラップを用いておこなった。粘着バンドトラップを、毎年4月から9月(2001年のみ8月)までの期間、地上から1.2mの樹幹に巻き付け、それによって捕獲した
    甲虫類
    を同定し、捕獲頭数を数えた。粘着バンドトラップを巻き付けた期間は、1998年台風以後、3年間の成虫飛翔期間を含んでいる。樹幹直径日変化を「ひずみゲージ」法により測定した。「ひずみゲージ」は、地上から3mの高さの東側の樹幹部に、外樹皮・内樹皮および形成層を剥皮し、木部表面に設置した。「ひずみゲージ」から得られる値は「ひずみ」(ε) として与えられる。「ひずみ」を1999年4月から2001年8月まで、10分間隔でデータロガーにより記録し、「ひずみ」変化(Rε)を、Rε= dε/dt として計算した。日中(10:00 から14:00)の葉の水ポテンシャルをプレッシャーチャンバーを用いて2001年7月10_から_15日まで測定した。測定には、良く日の当たる当年生葉を用いた。一連の調査を終了した2001年8月に、樹幹を地際で切断し、切断面から1% 酸性フクシン水溶液を吸収させ、樹幹横断面における染色状況を調べた。3.結果と考察供試木No.1_から_3において、ヒメスギカミキリおよびマスダクロホシタマムシの成虫が、台風後3年間毎年捕獲された。供試木No.4_から_6では捕獲されなかった。供試木No.4_から_6では樹幹辺材部が酸性フクシンによって一様に染色された。それに対し、供試木No.1_から_3では、供試木No.4_から_6と比較すると、著しく染色部が少なかった。供試木No.1_から_3における水ポテンシャルは、供試木No.4_から_6よりも低い値を示した。供試木No.4_から_6におけるRεの日変化は、日の出と同時に減少し、午前中に負の最小値を示した後、急速に上昇し、午後遅くに正の最大値を示した。その後、急激に減少した後、深夜は低い正値を示す日変化を示した。それに対し、供試木No.1_から_3におけるRεの日変化は日中振動する日変化を示した。以上の結果からヒメスギカミキリおよびマスダクロホシタマムシが加害するヒノキは、外見上は健全であるにもかかわらず、台風によって被害を受け水分バランスが正常でない状態であると考えられた。
  • 渡辺 祐基
    木材学会誌
    2024年 70 巻 4 号 120-124
    発行日: 2024/10/25
    公開日: 2024/10/29
    ジャーナル フリー

    木材加害

    甲虫類
    は材内で加害し生活するため,直接観察が困難であり,その生活史や食害行動に関する知見が不足している。外部刺激を最小限に抑え,自然に近い状態で材内の昆虫の発育過程や食害行動を解析するためには,非破壊的手法の適用が有効と考えられる。本稿では,木材加害
    甲虫類
    のうち竹材の主要害虫であるチビタケナガシンクイを例とし,X線コンピュータ断層撮影(CT)およびアコースティック・エミッション(AE)モニタリングの二手法によってその生活史および食害行動を明らかにした筆者の取り組みについて概説する。

  • *小池 伸介, 飯田 泰地, 曽我 昌史
    日本森林学会大会発表データベース
    2014年 125 巻 P2-202
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/16
    会議録・要旨集 フリー
    ニホンジカの急激な増加は植生だけに限らず、間接的にさまざまな動物種群の生息にも影響を与えている。本研究ではニホンジカの生息密度が大きく異なる、近接する調査地間において、食糞性および地表徘徊性
    甲虫類
    群集の生息状況を比較することで、これらの種群にニホンジカが与える影響を考察する。調査地はニホンジカが高密度に生息する北海道洞爺湖に浮かぶ中島および、ニホンジカが低密度に生息する洞爺湖周辺の2か所である。両調査地でピットホールトラップを用いてこれらの種群の採取を試みた。その結果、地表徘徊性
    甲虫類
    では、種数では中島、個体数では湖周辺で有意に多く確認された。一方、食糞性
    甲虫類
    では個体数でのみ中島で有意に多く確認された。個体数に関して、2種群間で異なった傾向が確認された要因として、ニホンジカが高密度に生息する中島には食糞性
    甲虫類
    の食物資源量が多く存在するため、生息に適した環境となっている可能性が考えられる。一方、ニホンジカによる草本・落葉の採食や踏みつけが発生することで、林床環境が地表徘徊性
    甲虫類
    の生息には適さない状態である可能性が示唆される。
  • *松木 悠, 井鷺 裕司, 陶山 佳久, 舘野 隆之輔, 柴田 銃江
    日本森林学会大会発表データベース
    2006年 117 巻 M01
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/03/15
    会議録・要旨集 フリー
  • 大浦 一将, 藤井 響市, 中島 宏昭, 鈴木 貢次郎
    ランドスケープ研究
    2020年 83 巻 5 号 743-748
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2020/06/09
    ジャーナル フリー

    In secondary forests that have been abandoned, clear-cutting bamboo and thinning increase the species diversity of forest floor plants. However, the effects on ground beetles have not been sufficiently studied. In this study, we set up survey traps at four areas: Sasa (Pleioblastus chino) mowing area, Sasa standing area, bamboo (Phyllostachys edulis) clear-cutting area, and bamboo standing area in Tama hill, Kanagawa Prefecture, Japan. A total of 80 traps were set up to capture ground beetles: 10 traps in each area with two replicates. The number of species was greater in the case of management in the Sasa mowing area and bamboo clear-cutting area than in the case of no management in the Sasa standing area and bamboo standing area. In particular, the number of ground beetles was higher in the Sasa mowing area than in the Sasa standing area, bamboo clear-cutting area, and bamboo standing area. The ground beetles belonging to Pterididae were the most common, and the most common species were Carabus insulicola, Synuchus cycloderu, and Pterostichus yoritomus. In particular, C. insulicola comprised over 90% of the total ground beetles collected from the Sasa mowing area, suggesting that this beetle can be used as an indicator of biodiversity in an abandoned secondary forest.

  • 北川 尚史
    植物分類,地理
    1991年 42 巻 1 号 44-
    発行日: 1991/06/25
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
  • 二井 一禎, 前原 紀敏, 津田 格, 神崎 菜摘
    森林研究
    2002年 74 巻 1-12
    発行日: 2002年
    公開日: 2024/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    上賀茂試験地と滋賀県田上山で“マツ枯れ”に関連する甲虫群集の調査,解析を行った.調査は当初マツ材線虫病の媒介昆虫,マツノマダラカミキリの個体群調査のために企画され,その飛来方向を明らかにするため両面スクリーントラップを開発し,これを調査に用いた.このトラップで捕獲されたマツノマダラカミキリの数は,上賀茂試験地が被害終息期にあり,田上山が恒常型被害地であることを考えると,むしろ多かった.この調査を通じて,飛来方向による甲虫群集の違いや,捕獲される甲虫群集の組成に誘引剤がどのような影響を与えるかを知る上でこのトラップが有効な手法であることが明らかになった.また,この方法を経年的に利用することにより,生息環境の変化を知る手がかりが得られる可能性が示唆された.
  • 中島 淳, 江口 勝久, 乾 隆帝, 西田 高志, 中谷 祐也, 鬼倉 徳雄, 及川 信
    応用生態工学
    2008年 11 巻 2 号 183-193
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/03/13
    ジャーナル フリー
    宮崎県延岡市の五ヶ瀬川水系北川の河川感潮域に人工的に造成されたワンドにおいて,2001年から2006年にかけて,生物の定着状況について調査を行った.人工ワンドは,従来あった天然の既存ワンドが河川改修により失われるため,その代替環境として,その上流の河川敷を,間口50m,奥行き400mにわたって新たに掘削して造成されたものである.
    1.調査の結果,72種の魚類,12種のカニ類,7種の
    甲虫類
    が採集され,合計91種の生物の生息場所として機能していることが明らかとなった.
    2.ワンドの底層は年を追う毎に起伏が生じ,平坦に造成された底層は5年後には浅い場所と深い場所で約100cmもの差が生じていた.塩分躍層は,満潮時,干潮時ともに水面下1mより深い水深で生じていた.
    3.ワンドの奥部には泥干潟やコアマモ域が自然に生じ,それらの環境を好む魚類,カニ類,
    甲虫類
    が定着した.
    4.従来あった天然の旧ワンドと人工ワンドにおいて,夏季に出現した魚類種数に大きな違いはなく,人工ワンドが旧ワンドの代替環境として十分に機能しているものと考えられた.
    5.感潮域において生物多様性保全を目的とした人工ワンドを今後造成する際には,安定した塩分躍層が出来るように,干潮時でも1m以上の水深を確保する構造にすること,水際域や干潟が自然に出来るように,造成時に緩傾斜区間を多く配置すること,また,ヨシ植生域をなるべく残すこと,など多様な環境構造を創出することを意識して設計することが特に重要と考えられた.
  • 上田 明良, 藤田 和幸, 浦野 忠久
    森林応用研究
    2000年 9 巻 1 号 121-125
    発行日: 2000/03/20
    公開日: 2018/01/16
    ジャーナル フリー
    α-ピネン,α-ピネン+エタノール,-β-ピネン,-β-ピネン+エタノール,エタノールおよび蒸留水を用いた誘引トラップで,
    甲虫類
    を捕獲した。捕獲数順位に有意差があった13種をみたところ,マツ類の内樹皮食者4種のうちの3種とマツ類に特化した捕食者2種ではピネン類が誘引物質で,エタノールが協力剤として働いていた。マツ類に特化していない捕食者2種と養菌キクイムシを含む菌食者5種ではエタノールが誘引物質で,これらはピネン類に影響されない3種とピネン類によってエタノールの誘引効果が下げられる4種があった。
  • 中島 彰
    耳鼻と臨床
    1957年 3 巻 4 号 255-256
    発行日: 1957/04/15
    公開日: 2013/05/10
    ジャーナル フリー
    The author reports on 51 cases of complaints of living foreign bodies in the external ear canal, from his practising experience in the past 6 years. In 5 cases no foreign body was found, and the rest consisted of 23 cases of moths, 17 cases of Coleoptera, 3 cases of rice- insects, 1 case of a fly, 1 case of an ant, and 1 case of a bristletail. The author removed the insects after killing them with alcohol.
  • *江崎 功二郎, 小谷 二郎, 後藤 秀章, 大橋 章博, 野平 照雄, 井上 重紀
    日本林学会大会発表データベース
    2004年 115 巻 E34
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    ナラ集団枯損が石川県で最初に発生した加賀市刈安山(標高547m)に3調査林を2001年4月に設置した。未被害林は2001年4月には全く被害が発生していなかったが、8月にはコア内で枯死被害が発生した。被害発生林は1999および2000年には集団的に枯死木が発生したが、コア内で2001年には新しい枯死被害は発生しなかった。被害終息林は1997および1998年に集団被害が発生して現在は終息したが、2001年にはコア内で単木枯死がみられた。それぞれの調査林のコアとなる林分に、マレ_-_ズトラップ3基および吊り下げトラップ(白色、ベンジルアセテ_-_ト固形)5基を2001年5_から_10月まで設置し、捕獲したキクイムシ類、カミキリムシ類、ゾウムシ類およびハムシ類の種数、捕獲個体数および多様度指数を比較した。 マレーズトラップのみの種数比較では、キクイムシ類では被害発生林で、カミキリムシ類、ゾウムシ類およびハムシ類の3分類群で被害終息林で捕獲種数が最も多くなった。マレーズトラップによって捕獲された各調査林の
    甲虫類
    多様度log(1/D)は、ゾウムシ類を除いた3分類群で未被害林_-_被害発生林_-_被害終息林の順で高くなった。ゾウムシ類では被害発生林_-_未被害林_-_被害終息林の順で高くなったが、被害終息林で最も高い値を示したことは、他の3分類群と共通していた。均衡度指数J´ではキクイムシ類およびハムシ類で未被害林_-_被害発生林_-_被害終息林の順で高くなり、カミキリムシ類およびゾウムシ類で被害発生林_-_未被害林_-_被害終息林の順で高くなった。これらの結果はナラ集団枯損が発生すると森林内の
    甲虫類
    多様性が豊かになること示した。この原因として、林内の枯死木の増加によって
    甲虫類
    の利用資源が増加したこと、枯死木発生によって生じるギャップによって下層植生の多様性が豊かになったことが影響したと考えられる。
  • 槇原 寛, 大村 和香子, 井上 国雄
    環動昆
    2007年 18 巻 2 号 97-101
    発行日: 2007年
    公開日: 2016/10/08
    ジャーナル オープンアクセス
  • 岸本 年郎
    森林科学
    2009年 56 巻 28-31
    発行日: 2009/06/01
    公開日: 2017/07/10
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • *曽我 昌史, 小池 伸介, 山浦 悠一
    日本森林学会大会発表データベース
    2013年 124 巻 P2-125
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/20
    会議録・要旨集 フリー
    世界人口の半数以上が都市に居住する今、都市の緑地は人間と自然を繋ぐ貴重な場所である。近年、多くの先進国で緑化による自然再生が盛んに行われているが、緑化による造成緑地が本来存在する残存緑地と同様の保全効果を発揮するかについては不明な点が多い。我々は、2012年に東京都における3つのタイプの緑地(若齢造成緑地、老齢造成緑地、残存緑地)で、蝶類と地表性
    甲虫類
    群集を比較した。各種はspecialistとgeneralistに分類した。解析の結果、generalistは3つの緑地間で個体数・種数とも違いが見られなかったが、specialistは緑地間で違いが見られた。蝶類の場合、残存緑地で種数・個体数が有意に多く、2つの造成緑地間では差は見られなかった。
    甲虫類
    の場合、残存緑地の高い種数・個体数に加え、若齢造成緑地は老齢造成緑地よりも有意に種数・個体数が少なかった。これらの結果は、残存緑地の消失は緑化によって埋め合わせができない、もしくは莫大な年月を要することを意味する。すなわち、地域・世界レベルでの都市の生物多様性を保全するためには、いかに残存緑地を保全するかが重要といえよう。
  • 澤田 義弘, 広渡 俊哉, 石井 実
    昆蟲.ニューシリーズ
    1999年 2 巻 4 号 161-178
    発行日: 1999/12/25
    公開日: 2018/09/21
    ジャーナル フリー
    1. 1992年12月から1994年1月にかけて大阪府北部の里山的環境を残す三草山のヒノキ植林, クヌギ林およびナラガシワ林において, 土壌性
    甲虫類
    の群集構造および多様性を明らかにするために, 3地点の土壌から土壌性
    甲虫類
    をツルグレン装置で抽出し, 種の同定を行った後, 科数・種数・個体数を集計し, 種多様度(1-λ)および地点間の類似度・重複度を算出することにより群集構造を比較した.2. その結果, 今回の調査で三草山の3地点から, 合計24科104種1431個体の土壌性
    甲虫類
    が捕獲された.優占5科はハネカクシ科, ムクゲキノコムシ科, ゾウムシ科, タマキノコムシ科, コケムシ科, 優占5種はムナビロムクゲキノコムシ, イコマケシツチゾウムシ, オチバヒメタマキノコムシ, ナガコゲチャムクゲキノコムシ, スジツヤチビハネカクシの1種であった.三草山全体としての土壌性
    甲虫類
    の群集構造は種数, 個体数, 種多様度ともに四季を通じて安定していた.3. ナラガシワ林(地点3)では20科82種755個体が捕獲され, 種多様度(0.93), 平均密度(20.9個体/m^2)ともにもっとも高く, ナガオチバアリヅカムシ, ハナダカアリヅカムシなど41種がこの地点だけで確認された.ナラガシワ林における土壌性
    甲虫類
    の密度は1年を通じて高いレベルを維持し, 大きな変化はなく安定していた.4. クヌギ林(地点2)では17科47種512個体が捕獲され, 種多様度(0.91), 平均密度(14.2個体/m^2)ともに高かったが, この地点でのみ確認された種はアカホソアリモドキ, アナムネカクホソカタムシなど11種で, 固有性は地点3より低かった.この地点における種数, 密度は夏季にやや減少する傾向が見られたものの, 種多様度は地点3と同様, 安定していた.5. ヒノキ植林(地点1)では7科34種164個が体捕獲され, 種多様度(0.87), 平均密度(4.6個体/m^2)ともにもっとも低く, この地点でのみ確認された種はホソガタナガハネカクシ, チビツチゾウムシ類の1種など9種であった.地点1では, 種数, 密度, 種多様度が夏季に増加したが, これはハネカクシ科のスジツヤチビハネカクシの1種の増加によるものであった.6. 各地点間の類似度(QS)ならびに重複度(Cπ)は0.2∿0.5と低く, 各地点の土壌性
    甲虫類
    の群集構造はかなり異なっていることを示した.しかし, 地点2と3の間ではQS, Cπともにやや高い値(約0.5)を示したことから, 優占樹種が異なっても落葉広葉樹の優占する地点では土壌性
    甲虫類
    の群集構造は比較的似ていると考えられた.7. 以上の結果から, 三草山の里山林では, とくに落葉広葉樹の優占する地点における土壌性
    甲虫類
    の群集構造が多様性に富み, 四季を通じて安定していることが示された.また, 環境の異なる各地点に特有の群集が成立していたことから, 将来, 土壌性
    甲虫類
    は有用な環境指標として利用できると考えられる.
  • 舟山 健
    北日本病害虫研究会報
    1999年 1999 巻 50 号 220-222
    発行日: 1999/11/30
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    Beetles found on the apple flower were identified and possible injury of the flower by the beetles were investigated in 1997 and 1998. Among principal eight beetle species collected from the apple flower, Dasytes vulgaris NAKANE was most adundant. Many Dinoptera minuta (GEBLER), Cardiophorus pinguis LEWIS and Nipponovalgus austicollis (WATERHOUSE) were also collected. Most of these species were feeding on the pollen, and furthermore, C. pinguis and N. austicollis were injurious to the pistil for feeding of flower nectar. However, the economic damage caused by these beetles can be minimized.
  • 細田 浩司
    Edaphologia
    2000年 66 巻 69-74
    発行日: 2000年
    公開日: 2023/07/24
    ジャーナル フリー

    1994年~1996年に尾瀬ヶ原とその周辺山地のオサムシ科甲虫相を調査した。調査方法は, ツルグレン装置による土壌サンプルからの抽出, ピットフォール・トラップ法, 見つけ取り法の3種類である。 確認されたオサムシ科

    甲虫類
    は15属37種で, UÉNO (1954) と SATO (1982) のオサムシ科
    甲虫類
    と比較すると、20種が初記録である。ヨシイチビゴミムシ (UÉNO, 1954) は, 最も個体数が多く, 主に尾瀬ヶ原の周辺山地の森林土壌で採集された。 この種は,尾瀬ヶ原よりも周辺の標高の高い山地に広く分布する。

feedback
Top