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クエリ検索: "石川県立明和特別支援学校"
9件中 1-9の結果を表示しています
  • 荒木 茂
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 A-65
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー

     運動器疾患に対する運動療法は個々の筋の筋力強化や可動域運動だけでなく,機能的な動きを向上させる必要がある。運動の量ではなく質を改善させる運動プログラムを患者の問題点に合わせて考えることが重要である。関節,筋,神経といったハードウエアーの治療だけでなく異常な運動パターンの修正を考慮した脳のソフトウエアーの治療を目的とした機能的運動療法が必要である。

     

    物理的ストレスと累積加重型損傷

     腰痛や,股関節,膝関節痛など運動器疼痛症候群は明らかな外傷や,腫瘍,感染症などレッドフラッグを除けばその人の長年の姿勢や生活習慣,職業,スポーツなどが特定の組織に物理的ストレスが持続的,または繰り返しにかかることによる累積加重型損傷が多い。持続的または繰り返される小さな物理的ストレスは患者が意識しない間に徐々に組織の耐性を低下させ,ある時小さな物理的ストレスで構造的損傷を起こす。習慣となった姿勢アライメントや運動パターンの異常は機能障害の原因になる。構造的損傷を起こす前にその原因を除去し,組織にかかる物理的ストレスを一定時間リセットすることにより組織の耐性は回復する。痛みにある部位を治療し患者の訴えが一時的に改善したとしても原因となっている異常姿勢アライメントや異常運動パターンを適切な運動療法により改善しなければまた累積加重型損傷は再発を起こす。

     

    マッスルインバランスと関節のインバランス

     Jandaらは,筋の損傷や,物理的ストレスに対する筋の反応により筋のタイプを姿勢筋(Postural Type)と相動筋(Phasic Type)に分類している。

     姿勢筋は過緊張,短縮する傾向にあり,相動筋よりも筋力は強く主に多関節筋である。これに対して相動筋は,筋力が姿勢筋に対して弱い傾向にあり,正常な状態よりゆるんだ状態になりやすく主に単関節筋が多い。姿勢筋の過緊張は相反抑制によりその拮抗筋を抑制し相対的に弱化を起こす。主動作筋と拮抗筋の間でこのマッスルインバランスが起こると姿勢アライメントや運動パターンの異常を起こす。

     またCookは関節を可動性関節と安定性関節に分類している。それらは交互に連結しており,相互に影響を与える。人の運動は硬い関節よりもより柔らかい関節で動きが起こりやすく1つの関節に可動域制限が起こると他の関節で代償運動が起こる。

     可動性関節が可動域制限を起こすと隣接する安定性関節に代償運動をおこし,その安定性を壊す結果になる。例えば,可動性関節である股関節の動きが制限されると,隣接する安定性関節である腰椎,膝関節の安定性を壊し痛みの原因になる。このように関節の不安定性の原因は,隣接する可動性関節の機能障害が原因である場合があり,関節と関節の相互作用を考慮したアプローチが必要である。

     

    機能的運動療法

     マッスルインバランスや関節のインバランスは筋力テストや関節可動域テストを中心とした評価法では問題点がとらえにくい。姿勢アライメント,運動パターンの評価や筋の長さテストを中心とした評価を取り入れることにより運動の量だけではなく質の評価を行うことができる。過緊張筋の抑制,弱化筋の活性化,関節の安定化,運動パターン修正エクササイズを組み合わせた機能的運動療法について症例を提示し検討したい。

  • 高橋 麻衣子, 巌淵 守, 河野 俊寛, 中邑 賢龍
    認知科学
    2011年 18 巻 3 号 521-533
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/09
    ジャーナル フリー
    There are some children with reading difficulties in the regular class. They seem to have some problems in their perceptual or cognitive skills involved with reading process. In this study, we developed the multi-media learning support system “Touch & Read” for assisting their reading process. The system can zoom up the text, highlight the line in it, and read out it to present the information auditorily. Introducing this system to the regular class, we investigated the way of the learning support for the children with reading difficulties. Ahead of the introduction, we conducted the test to survey the children's decoding skills and visuoperceptual functions and identified the causes of reading difficulties. We provided the Touch & Read to children for their learning in the regular class, and observed how the children with reading difficulties used the system. As a result, it was suggested that children could use the system to compensate their perceptual or cognitive skills and achieve more efficient learning outcomes.
  • 菅原 慎悦
    日本原子力学会誌ATOMOΣ
    2025年 67 巻 7 号 428_2
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/07/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり
  • 小出 重幸
    日本原子力学会誌ATOMOΣ
    2025年 67 巻 7 号 428_1
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/07/10
    解説誌・一般情報誌 認証あり
  • 卓上ビー玉ゲーム ボードベースボール フロアリバーシ
    山之内 幹
    教育実践学研究
    2021年 22 巻 2 号 1-
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    特別支援学校で筋ジストロフィー児を対象にした教材・教具,卓上ビー玉ゲーム, ボードベースボール,フロアリバーシを開発した.卓上ビー玉ゲームは板に描かれたドーナツの絵に向けてビー玉を弾くゲームである.ボードベースボールは床に置いてあるカラーボードを狙ってボールを打つ競技である.フロアリバーシは4×4のマス目を狙ってボールを転がす陣取りゲームである.これらの実践から筋ジス児を対象にした教材・教具づくりの要点について以下の点が提案された.1. 生徒の小さな動きを大きな力に変えるシステムを採り入れる,2. コミュニケーション能力を高め,対人関係を広げるため数人で一緒に学習できる教材を作る.3. ボールがバットに当たる時の振動や音を生徒が感じることができるような補助具をつくる. 4. 実践では生徒の要望を聞きながら,その時々で教材・教具の使い方や設定を変えていく.
  • 平林 ルミ, 河野 俊寛, 中邑 賢龍
    発達心理学研究
    2013年 24 巻 1 号 13-21
    発行日: 2013/03/20
    公開日: 2017/07/28
    ジャーナル フリー
    従来の書かれた文字を分析する書字評価手法では,そのプロセスや連続性を明らかにできなかった。そこで,本研究では小学1〜6年生の615名にデジタルペンを用いて文章の書き写し(視写)を行い,その書字行動を記録した。書字行動の停留時間を抽出して測定し,文字間停留と文節間停留の差を個人内で比較することで,意味のまとまりである文節を視写に利用しているかを検討した。両者に差がある児童を文節利用群,差がない児童を非利用群とし,各群に含まれる児童の割合を学年ごとに算出し,カテゴリー間の差を検定した。その結果,2〜5年では文節利用群が多く,1・6年では非利用群が多かったことから,1・2年生の段階で意味のまとまりを活用して情報入力を行うようになると考えられた。また,停留時間から書字動作のまとまりを検討し,それに基づいて書字パターンを1文字ずつ書き写す「粒書きパターン」,ある程度のまとまりで書き写す「まとまり書きパターン」,連続して書く連続書きパターンに分類した。その結果,1〜3年生では粒書き・まとまり書きパターンの児童が主流であったが,4〜6年生では連続書きパターンの割合が高かった。したがって,6年生では連続して書くことができるために,意味のまとまりで停留しないと考えられた。また,6年生でも粒書きパターンの児童が5.6%存在し,この児童に関して書字困難との関連を検討する必要性が示唆された。
  • 江田 裕介, 平林 ルミ, 河野 俊寛, 中邑 賢龍
    特殊教育学研究
    2012年 50 巻 3 号 257-267
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/09/18
    ジャーナル フリー
    特別支援学校(知的障害)高等部に在籍する軽度障害の生徒201名を対象として、視写書字速度とその正確さを測定した。生徒は漢字の含有率が異なる小学3年生水準と6年生水準の文章を、有意味文と無意味文の条件で3分間ずつ書き写した。生徒の書字数の平均を、課題の (1) 学年要因、(2) 意味要因、および (3) 生徒の性別の3要因で分析した。その結果、3年生水準では有意味文の視写が無意味文の視写より速いが、6年生水準では意味要因による差を生じなかった。生徒の性別では、どの条件でも女子の書字数が男子より多かった。また、同時に調査を実施した障害のない成人の平均書字数を2標準偏差下回った。視写速度と正確さについてエラーを調べたところ、エラーのない生徒の書字速度はエラーのある生徒より遅かった。一方、エラーのある生徒のエラー率は書字速度と負の相関がみられた。文の意味を記憶しながら書く方略が弱く、1文字ずつ転写する傾向があり、特別支援学校生徒には正確だが速度が遅いという特徴が多くみられた。
  • 渡邉 貴裕
    発達障害研究
    2022年 44 巻 3 号 228-235
    発行日: 2022/11/30
    公開日: 2023/10/06
    ジャーナル フリー
    「発達障害研究」および「特別支援教育研究」の両機関誌は,知的障害のある子どもが教育の対象とされていなかった時代から,先人たちが創意工夫し,切り開いてきた知見をまとめ,多くの人々に情報提供を行うことで,わが国の知的障害教育における教員および支援者等の養成・研修の一端を担ってきた. 本稿では「発達障害研究」と「特別支援教育研究」に掲載された論文や実践研究をもとに知的障害教育の研究動向について検討を行った.知的障害教育の研究は,それまで主流となっていた知的障害児の実態把握や事例への指導等についての研究から,特別支援教育に関するシステム等の検討や事例以外の実践の報告といった研究へと研究方法に変化が見られた.また,特別支援学校の実践研究においては,教科等横断的な視点で,また学校という枠組みを超え地域社会や関連機関等と連携した形で展開されていた. 今後,教員・支援者を支援するための情報提供はもとより,実践的な研究の向上を図ることができるよう,両機関誌が互いに連携・協力をしていくことが,知的障害教育の本質や不易流行を形にし,広く発信していくために重要である.
  • 廃棄物資源循環学会誌
    2011年 22 巻 1 号 66-89
    発行日: 2011年
    公開日: 2015/02/13
    ジャーナル フリー
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