75歳, 男, 無職。頭頂部左側に生じたtrichilemmal carcinomaを報告し, 腫瘍周辺部に, 毛包に関連する種々な分化段階の組織所見, basal layerのbudding, 島状のclear cell proliferation, 表皮に平行し, 基底層と連なる砂洲状のbasaloid cell prolifcration, 毛鞘の肥厚, アメーバーの偽足様延長と表皮との連結などを示し, 自験例のtrichilemmal carcinomaは, 毛包漏斗部下部からの悪性化であることを推定した。本症の治療は, 手術療法が第一選択である。

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　高分子分散型液晶(Polymer-dispersed liquid crystals: PDLCs)は、高分子マトリックス中に液晶を分散させた高分子液晶複合体である。液晶ディスプレイ分野において、主に散乱モードPDLCsが研究されてきた。このモードの典型的な系において、光重合などの重合プロセスから誘起される相分離によって生じた液晶ドロプレットのサイズはマイクロメートルオーダー(＞1μm)である。電圧off時、個々のドロプレットと高分子界面において強い散乱と回折が生じることにより、液晶セルは不透明な状態を呈する。それに対して電圧on時、個々のドロプレット中の液晶ダイレクターは電場方向に向き、入射光は屈折率として (Ordinary refractive index)のみを感じることになり、液晶-高分子間の屈折率のミスマッチングが大幅に解消され、液晶セルは透明な状態を呈する。 　しかし一方で、もし液晶ドロプレッドのサイズが可視光波長より十分小さく、かつ、液晶秩序を保つことができれば、入射偏光はまるで等方的な媒質を透過するように偏光面がほとんど変化しないように振る舞うだろうと考えられる。 　そこで本研究は、高分子分散型液晶(PDLCs)を作製し、相分離に起因する液晶ドロプレットのサイズ、つまり、ネマチック液晶のドメインサイズをナノオーダーに制御することにより、新規な光学等方性液晶相の発現、そのメカニズム及び異常電気光学特性について述べる。

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弱測定・測定の強さ可変測定は、量子力学の基礎問題の実験検証や精密測定への強力な手法として注目されている。我々は光子の偏光状態に対して可能な限り系統誤差を抑えた測定の強さ可変測定を実現するために、方解石結晶を組み合わせた測定装置を考案し、その構築および動作確認を進めている。この測定の実現によって、任意の初期状態に対して理想に近い弱測定や連続測定が可能となる。講演では測定原理と実験の現状について報告する。

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