認知言語学では、日常の身体経験から「内部/外部」、「上/下」などの基本的な概念が生じると考えられている。本論では直示動詞come の概念が「見る」と経験上関連していることを示し、次いで、The company came into existence. などの抽象的な表現が生じるメカニズムを考察する。このような考察を通じて、丸暗記による英語学習ではなく、理解に基づいて英語学習を行う可能性が示唆される。

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多くの辞書では「NP1[乗物]表示語+ take + NP2[人]表示語」構文と「NP1[道]表示語+take + NP2[人]表示語」構文とが同じ項目で扱われている。しかしながら、この2 つの構文には意味の拡張プロセスという視点から見ると相違が認められる。本論では、これらの構文における英語動詞take の基本義からの拡張プロセスを、他の類似構文との関係において分析する。この分析の結果を活用することにより、日本語訳による丸暗記でtake のそれぞれの意味や用法を指導・学習することから生じる弊害を防ぐことが期待できる。

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2007年にFDが義務化以降，FDについて数多く研究されているが，全学的FDの動向について調査されているものが多く，専門分野，たとえば語学教育におけるFDの動向について調査されているものは少ない．本研究は，今までの語学教育における高等教育機関のFDについての研究を概観し，質問紙調査を行うことにより現在の高等教育のFDの現状を把握することを目的とする．FD研究を概観し，現在の状況を把握することによって，FDの課題を発見し，今後のFDの目指すべき形態について論じたい．

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This paper is aimed at presenting the effects and influences of the core schemas in teaching the meanings of auxiliary verbs. In Japanese traditional English classes, each meaning of auxiliary verbs tends to be taught separately. The teachers normally do not teach that every one of the auxiliary verbs has its own common image, or "core". The students have to memorize each meaning mechanically. This "core approach" has been catching a lot of attention, but this core approach has not been practiced in EFL classrooms. Under these circumstances, the author has attempted to investigate the influences given by the core approach. The influences of the core schemas in teaching auxiliary verbs were investigated in Fujii (in press). The results showed no statistic significance between the class using the core schemas and the class without them. But the students thought highly of the schemas in memorizing and understanding the image. Based on this experiment, I tried to conduct the similar experiment again to the technical college students except one thing; presenting some usage examples for each meaning of auxiliary verbs along with the core schemas in order to promote the image making. In this paper, I will report what effects were observed, and make some suggestions on English teaching with core schemas or image.

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本稿では「視覚」に基づいた外界認識が如何にして言語に反映されているか、という人間の認知メカニズムに光を当てる(1章)。その後、導き出された人間の視覚経験のメカニズムを基にしてcome acrossに代表される諸々の「邂逅」表現の意味のからくりを明らかにし、英語学習者の日常の知覚経験に自然な形で則した新しい語彙学習指導内容の一端を提案する(2章)。

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「近接」/「交換」概念を表示する英語前置詞及びスペイン語前置詞に注目し、各々の多義構造を概念的見地に立脚して観察することによって、その意味変化の背景に「言語形態が変われども、外界事象を概念化する人間の認識には共通性が存在している」ことを実証する。なお、認知言語学及び史的意味論の手法によって導き出された概念的メカニズムを実際の英語語彙学習指導及びスペイン語語彙学習指導に活用した研究成果についても論旨は及ぶ。

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