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クエリ検索: "福祉見聞録"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 征矢野 あや子, 鈴木 みずえ, 原田 敦, 岡田 真平, 上内 哲男
    日本転倒予防学会誌
    2018年 5 巻 1 号 41-49
    発行日: 2018/06/10
    公開日: 2018/08/05
    ジャーナル フリー

    【目的】日本転倒予防学会会員を対象に,転倒・転落リスクアセスメントツール(以下,アセスメントツール)の使用の有無,改変・開発の状況,アセスメントツールの効果や課題などの情報を得て,現状の課題と学会の役割を検討することを目的とした。

    【方法】2016 年度末時の日本転倒予防学会正会員712 名と施設・団体会員63 施設を対象に質問紙調査を行い,インターネットまたは郵送で回答を得た。質問内容は,使用しているアセスメントツールの種類,目的,対象,評価時期,アセスメントツールの効果と課題,属性などであった。

    【結果】264 件の回答を得て,無効回答5 件を除く259 件を分析対象とした。アセスメントツールの使用状況は,使用していない79 件(30.5%),既存のツールをそのまま使用111 件(42.9%),既存のツールを改変して使用35 件(13.5%),独自に開発したツールを使用34 件(13.1%)であった。アセスメントの目的(複数回答)は,スクリーニングが87%,転倒・転落の要因分析44%,転倒予防対策やケアプランの検討が70% で,一つのアセスメントツールに多くの効果を期待している可能性が考えられた。アセスメントツールの有効性について,7 割が効果があると回答し,その理由を自由記述から類推すると,アセスメントの視点の標準化や,多職種間,対象者や家族との共通言語として有用であり,その結果,転倒の質や転倒の対策が変化していた。一方で,3 割は有効性を感じておらず,自由記述では信頼性,妥当性など尺度としての課題と,アセスメントの業務負担の増強や対策に活かされていないという運用上の課題が指摘された。

    【考察】学会として,アセスメントの信頼性を高め,目的に合ったものを選択できるような情報提供やアセスメントツールの改変に関する研修,主な転倒予防の場に応じた標準的なアセスメントツールの開発などを検討していく必要がある。

  • インタビュー調査から見えてきた令和3年度介護報酬改定による効果と今後の課題
    榎 裕美, 苅部 康子, 谷中 景子, 堤 亮介, 長谷川 未帆子, 田中 和美, 髙田 健人, 古明地 夕佳, 岡本 節子, 遠又 靖丈, 長瀬 香織, 加藤 すみ子, 大原 里子, 小山 秀夫, 杉山 みち子, 三浦 公嗣
    日本健康・栄養システム学会誌
    2023年 22 巻 2 号 31-42
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/02/14
    ジャーナル フリー
    目的:栄養マネジメント強化加算による栄養ケア・マネジメントの体制と取り組み、併設の通所サービスおよ び認知症グループホームにおける管理栄養士の関わり等について、インタビュー調査を実施し、今後の栄養ケ ア・マネジメントの推進および質の向上についての課題の整理を行うことを目的とした。 方法:対象は、良好な栄養ケア・マネジメントの取り組みが為されている特別養護老人ホーム5施設、老人保 健施設5施設に所属する常勤の管理栄養士(責任者)とした。インタビューガイドを用いたWEB インタビュー を行い、逐語録から概要表を作成した。 結果:栄養マネジメント強化加算は、経営面および実務を担う管理栄養士から高く評価され、多職種による週 3 回以上のミールラウンドは、多職種間の連携が強化されていた。認知症グループホームにおける栄養管理体 制加算算定は、職員の意識付けとなっていた。見えてきた課題として、介護支援専門員との連携不足、介護保 険サービスにおける管理栄養士の人材確保および人材育成が挙げられた。 結論:令和3年度介護報酬改定は、あらゆる側面で、栄養ケア・マネジメントの向上に寄与していた一方で、 人材育成などの喫緊の課題も明らかとなった。
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