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クエリ検索: "精嚢"
5,628件中 1-20の結果を表示しています
  • 山上 修, 林 茂子, 中山 淳, 勝山 努, 金井 正光, 山口 建二, 岡根谷 利一, 井門 慎介, 丸山 雄造
    日本臨床細胞学会雑誌
    1989年 28 巻 6 号 937-942
    発行日: 1989年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    検査所見, 病理所見, 免疫組織化学的染色所見から原発性
    精嚢
    腺癌と確診された41歳男性の症例を経験した. 本症例は尿中に多数の腺癌細胞が出現し, 諸検査の中で尿細胞診だけが悪性腫瘍の存在を示唆する陽性所見が続き, 細胞診が他臓器へ浸潤する前に発見されるきっかけとなった. 尿中に出現した異型細胞は核小体が明瞭な腺上皮系の細胞で, 核は偏在傾向が強く, 胞体は泡沫状, 多核白血球や組織球が多数認められる炎症性背景の中に, 辺縁明瞭な腫瘍細胞が平面的な細胞集団を形成する明細胞癌の特徴がみられた. 一部には乳頭状構造を有する細胞集団も認められたが, 腺管の形成は認められなかった. 手術材料の組織像は乳頭状腺癌で, 一部に明細胞癌の所見や靴鋲細胞の出現が認められた. 本症例は
    精嚢
    腺癌の組織発生を論ずるうえでも貴重な症例と考えられた. 尿中に出現する癌細胞の起源を的確に同定するために, 精管系上皮に由来する正常細胞あるいは腫瘍細胞の単に形態的な特徴だけではなく, 組織化学的に特徴的な反応を見い出す努力が, 今後必要であろう.
  • 山田 瑞穂, 柳井 哲雄, 西浦 力
    医療
    1960年 14 巻 1 号 23-30
    発行日: 1960年
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    La vésiculographie est pratiquée par v. Bügner (1901), par Pick (1912), par Belfield (1913), par Thomas et Pancoast, et par Young, etc, et, au Japon, par Yanagihara et Miyata (1927), etc.. Les vésiculogrammes sont étés classifiés par G. Pallin (1901), par R. Picker (1911), par Goto (1930), par Yanagihara et Miyata (1935), par Yamamoto et Kojima (1938), par Tobari (1938), et par Imaizumi et Yamasaki (1942). Bien que les recherches sur la vésiculographie soient mis en pratique par ces plusieurs savants, on ne peut pas dire qu'elles épuisées.
    Nous aeons classifié les vésiculogrammes pris Bans notre clinique en 6 types, c'est-àdire: 10 type de Ia ligne directe ou de la tache du point, 20 type du vaisseau principal gros et sinueux sans diverticul, 30 type du vaisseau principal gros et sinueux avec diverticul, 40 type du vaisseau principal délicat avec diverticul, 50 type du vaisseau principal avec diverticul comme une grappe de raisin, 60 types de la tache inclassable, Ces types n'ont une relation avec les âges ni les maladies, ils sont plutôtpropre aux chaques individus. Au-dessus de les vésiculogrammes, ses grandeurs (longueur et largueur) et les angles d'inclination ne sont pás égals àu coté droit et àgauche.
  • 菅野 徹三
    順天堂医学
    1890年 M23 巻 85 号 734-735
    発行日: 1890/07/15
    公開日: 2015/06/18
    ジャーナル フリー
  • 戸張 寅之助
    日本泌尿器科學會雑誌
    1938年 27 巻 8 号 403-420
    発行日: 1938年
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    Die Umformungen stellen nichts anderes dar als das Bild der Stenose, Verstopfung der Hohlräume des ganzen Genitalsystems, der Expansion des zentripetalen Teiles der Verstopfung und der Kavernenbildung infolge der Tuberkulose selbst u. a.
    Daneben erfuhr der Verfasser 4 Fälle von Missbildungen des Genitalsystems, die nur durch die Vesiculographie entdeckt werden konnten.
    Lipiodol ist nicht nur ein Schatten gebendes Mittel, sondern auch ein gegen Genitaltuberkulose therapaeutisch wirkendes Mittel.
    Durch Vesiculographie kombiniert mit Stereographie können wir den komplizierten Zusammenhang aller Teile des Genitalsystems genau untersuchen, und auch kleinere Veränderungen in solchen Stellen leicht wahrnehmen. (mit 22 Abbildungen)
  • 古屋 聖兜, 小椋 啓, 島村 昭吾, 伊藤 直樹, 塚本 泰司, 磯村 洋
    日本泌尿器科学会雑誌
    2002年 93 巻 2 号 235-
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2017/04/06
    ジャーナル フリー
  • 岩崎 皓, 広川 信, 穂坂 正彦, 岩本 晃明, 木下 裕三, 松下 和彦
    日本泌尿器科學會雑誌
    1988年 79 巻 8 号 1385-1392
    発行日: 1988/08/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    特異的な
    精嚢
    造影像をもつ3症例の経験から, これらをいわゆる
    精嚢
    嚢胞とは異なる独立した疾患と考え,『
    精嚢
    嚢状拡張症』と呼ぶと共に,
    精嚢
    の嚢胞性疾患の臨床的な分類を試み, この面からその特徴について論じた.
    自験例はいずれも不妊を主訴として来院し, 精液検査にて無精子症を, 睾丸生検にてほぼ正常の造精機能を示したいわゆる閉塞性無精子症としてとらえられた. それ故, 治療法として, それぞれ副睾丸精管吻合術, 人工精液瘤造設術, 逆行性の射精管の拡張が行なわれたが, 逆行性の射精管の拡張を施行した症例にのみ妊娠の成立をみた.
    また,『
    精嚢
    嚢状拡張症』は, その
    精嚢
    造影像の特徴的な形態以外に, (1) 両側に変化を伴なうこと, (2) 嚢胞腎の合併を有すること, という2つの特徴により, 独立した疾患として分類されるべきものと考えられた.
  • 高橋 厚
    日本医科大学雑誌
    1978年 45 巻 6 号 416-426_4
    発行日: 1978/12/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    On this seminal vesiculography, we reformed so that it can be performed easily and simply from a technical viewpoint.Further, the method and conditions for vesiculography were also studied to make a reformation so that clearer X-ray picture be obtained.
    Clinically, seminal vesiculography was performed on diseases of accessory genital organs hitherto hardly reported on literature other than prostatic carcinoma and prostatic hypertrophy and results were studies in comparison with the normal control.
    Jode natrium solution 80% was selected as the contrast medium and injecting it in doses of 1.1 to 1.2ml in about one minute time was found appropriate.In injecting the contrast medium, we used a needle of special design and found it effective for preventing injury to the spermatic duct.
    Characteristic vesiculogram was obtained for each disease and some cases gave results which showed a significant difference on statistics.
  • 伊達 成基
    日本泌尿器科學會雑誌
    1987年 78 巻 6 号 963-972
    発行日: 1987/06/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    私たちの教室では, 経直腸的リニア電子走査装置を用いた
    精嚢
    超音波穿刺術を開発した。本法は, 経会陰的
    精嚢
    穿刺を超音波リアルタイム画像でモニタでき,
    精嚢
    内容液の採取による内容液の分析, 細菌学的検査, 細胞学的検査など種々の
    精嚢の検査および精嚢
    疾患の治療が可能となった。1981年1月より1984年6月まで, 私たちの教室において,
    精嚢
    炎53例, 血精液症8例, 前立腺癌5例, その他2例総数68例に対し
    精嚢
    超音波穿刺術を試みた。
    その結果, 本法は以下の点において有用であることがわかった。
    1)
    精嚢
    内容液の採取。
    (1)
    精嚢
    内容液の分析による生理学の研究。
    (2)
    精嚢
    炎, 血精液症の病理生理学の研究。
    (3)
    精嚢
    内容液の細胞学的検査による, 前立腺癌における
    精嚢
    への浸潤の有無。
    2)
    精嚢
    内薬液注入。
    (1)
    精嚢
    炎, 血精液症の治療。
    (2)
    精嚢
    レ線造影。
    精嚢
    超音波穿刺術は, 近い将来,
    精嚢
    疾患に対する新しい診断法および治療法となりえることが強く示唆された。
  • 秋山 喜久夫
    日本泌尿器科学会雑誌
    1994年 85 巻 6 号 932-937
    発行日: 1994/06/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    1981年から1985年にかけて全国各地で行った前立腺集団検診受診者1,127例のうち, 経直腸的超音波断層像上で
    精嚢
    容積測定可能な413例を対象として, プラニメーターでその容積を測定した. その結果平均
    精嚢
    容積は14.55±5.11cm3で, 最大37.54cm3, 最小2.85cm3であった. この
    精嚢
    容積は対象者の身長, 体重, BMI (Body Mass Index) とは関係がなかった. しかし
    精嚢
    容積と年齢の関係をみると, 加齢とともに
    精嚢
    は縮小する傾向がみられた. とくに前立腺疾患を有しない正常者ではその加齢にともなう縮小が顕著であった.
    精嚢
    容積と前立腺容積を比較検討すると, 前立腺重量が増加するに従って
    精嚢
    容積も増大傾向を示した. これは前立腺肥大症の病期の進行に伴う
    精嚢
    容積の増大と思われた. 以上のことより,
    精嚢
    もまた前立腺と同様にアンドロゲン依存性であることが示唆された.
  • 武 修作, 田中 康博, 柱本 まどか, 常峰 紘子, 有馬 靖佳
    臨床血液
    2024年 65 巻 11 号 1351
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/12/06
    ジャーナル 認証あり
  • ―精嚢造影を基準としたCT・US・MRIの評価―
    鳥居 毅, 渡辺 賀寿雄, 滝沢 弘之, 冨士 幸蔵, 片岡 肇一, 井上 克己, 斉藤 豊彦, 今村 一男, 宗近 宏次
    昭和医学会雑誌
    1990年 50 巻 2 号 149-155
    発行日: 1990/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    前立腺癌の正確な病期診断は, 治療方針の決定に重要である.前立腺癌が最も浸潤をおこしやすいのは
    精嚢
    である.
    精嚢
    造影は,
    精嚢
    体・排出管・射精管への前立腺癌浸潤が最も正確に描出できるので, この所見を基準とし,
    精嚢
    造影後のX線CT (CT) ・経直腸的超音波検査 (US) ・核磁気共鳴 (MRI) による前立腺癌の
    精嚢
    浸潤の診断能を評価した.前立腺生検を施行し, 病理組織学的に前立腺癌の診断のついた29症例のうち,
    精嚢
    造影が技術的に失敗であった5症例を除外し, 残りの24症例を対象とした.
    精嚢
    造影所見は, 癌浸潤を示す明らかな変形または陰影欠損を認めた場合を癌浸潤陽性像とした, 陽性とも陰性ともいえない判定困難な所見は“不確か”, とした.
    精嚢
    造影で,
    精嚢
    に癌浸潤陽性像を認めた症例は8例あり, そのうちCTでは, 7例に癌浸潤陽性像を認めたが, USでは, 2例しか癌浸潤陽性像を認めなかった.
    精嚢
    造影で,
    精嚢
    に癌浸潤陽性像を示し, MRIを施行した2例は, 癌浸潤陽性像を認めた.
    精嚢
    造影で,
    精嚢
    に癌浸潤陰性像を示した症例は16例であり, CTではその全例が癌浸潤陰性像を示したが, USでは14例にしか癌浸潤陰性像を示さず, 2例は偽陽性像を呈した.
    精嚢
    造影で,
    精嚢
    に癌浸潤陰性像を示し, MRIを施行した3例は, すべて癌浸潤陰性像を呈した.CT (
    精嚢
    造影後) はUSに比べ, 前立腺癌の
    精嚢
    浸潤の診断能は高く, USでは,
    精嚢
    への癌浸潤の読み落としや読み過ぎの症例が多かった.MRIの
    精嚢
    への癌浸潤の診断能は高かったが, CTと比較するには症例不足であった.
  • 岡本 和浩, 金岡 祐次, 前田 敦行, 高山 祐一
    日本腹部救急医学会雑誌
    2018年 38 巻 5 号 897-902
    発行日: 2018/07/31
    公開日: 2020/01/09
    ジャーナル フリー

    症例は68歳男性で直腸Raに2型腫瘍を認め,直腸癌cT3cN1cM0cStageⅢaの診断で腹腔鏡下低位前方切除術,D2郭清を施行した。Denonvilliers筋膜は温存し,直腸径が大きく自動縫合器1回で切離できなかったため2回で切離,吻合は自動吻合器で行った。術後4日目で経口摂取を開始したが,術後10日目で気尿が出現した。造影CTで精囊内に気腫像を認め直腸精囊瘻と診断した。絶飲食で中心静脈栄養管理,抗生剤治療を行い,術後22日目で食事を再開し,術後32日目に退院した。直腸癌術後の直腸精囊瘻は非常にまれでわれわれが医学中央雑誌・Pubmedを検索し得た限り自験例を含めて14例のみである。発症時期は術後9日から60日(中央値13.5日)で通常の縫合不全より遅れて発症する。外科的治療が必要となる場合もあるが,保存的に治癒する例が比較的多いので手術適応は慎重に判断する必要がある。

  • 寺崎 豊博, 納谷 佳男, 鴨井 和実, 南口 尚紀, 渡辺 泱
    炎症
    1993年 13 巻 2 号 145-147
    発行日: 1993/03/31
    公開日: 2010/04/12
    ジャーナル フリー
    Enlargement of the seminal vesicles (SV) and subjective pain are very important factors for the diagnosis of seminal vesiculitis. The relationship between enlargement of SV and pain was studied experimentally.
    A total of 25 male Wistar rats weighing between 300 and 400 g were divided into 5 groups: control; saline injection; and 3 saline injection after pretreatment groups, consisting of intraluminal HCl washing of SV (chemical stimulation), compression with forceps of SV (physical stimulation) and intraperitoneal Aspirin DL-lysine injection, as the pretreatments. For the saline injection groups physiological saline was injected into SV at the speed of 1 and 2 ml/min through a tube placed in SV through a subcutaneous tunnel. Expression of pain was judged by an original criteria including twisting and turning of trunk and so on. No pain was observed in control group and group with analgesia. Pain was expressed in other 3 groups and was specially exaggerated in chemical and physical stimulation groups.
    Thus the relationship between enlargement of SV and pain was proved.
  • *土屋 香織, 林 文男
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 O2-Z05
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
     昆虫では,メスの精子を蓄える器官として交尾嚢と受
    精嚢
    がある.一般的には,交尾嚢は精子の短期間の保存,受
    精嚢
    は精子の長期間の保存という機能の分化があるとされている.トンボ類では受
    精嚢
    と交尾嚢の形態は種によって大きく異なるが,精子を保存する機能に違いがあるかどうか詳細は判明していない.2002年に東京都西部の小仏川を調査地として,カワトンボの受
    精嚢
    及び交尾嚢内の精子の質と量を調べたところ,受
    精嚢
    は精子を長期間保存する機能がなく,繁殖期初期には使われないという結果が得られた.また,オスの精子の質と量を調べたところ,精子の生存率は繁殖期が進むにつれて低くなるが,メスと比べるとオスの精子の生存率は常に高くなっていた.
     今回の研究は,カワトンボに近縁なミヤマカワトンボを材料として,(1)オス及びメスの精子の質と量の繁殖期間を通しての変動,(2)受
    精嚢
    と交尾嚢の間で精子を保存する機能に違いがあるかどうか,の2点を明らかにする目的で行った.調査は東京都西部の養沢川において2003年6月から9月に行った.細胞膜透過性の異なる2種類の蛍光物質による染色法を用いて精子の生死を判定し,精子の質として精子の生存率を測定した.その結果,受
    精嚢
    に蓄えられている精子数は交尾嚢よりもやや少ないものの,繁殖期間を通して受
    精嚢
    と交尾嚢の両方の器官をメスは使用していた.また,受
    精嚢
    の精子の生存率は交尾嚢よりも高い傾向があった.一方,オスでは,繁殖期初期で精子の生産能力が高くなっていた.また,繁殖期間を通してオスの精子の生存率は高く保たれており,メスよりも常に高くなっていた.
     以上の結果から,ミヤマカワトンボでは受
    精嚢
    が機能しており,受
    精嚢
    と交尾嚢では精子を保存する機能に違いがあることが示唆された.精子競争を考える上で,メスの内部生殖器内での精子の寿命は重要である.精子の掻きだしという観点から,オスの交尾器の進化について議論したい.
  • *小林 泰平, 渡辺 守
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P3-066
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    多くの鱗翅目昆虫の繁殖システムは、雌が生涯に複数の雄と交尾する多回交尾制である。ナミアゲハの雌も野外では生涯に平均約3頭の雄と交尾を行なっていることが明らかにされてきた。雌が複数の雄と交尾した場合、産下卵の多くは、一般に最後に交尾した雄の精子によって受精されている。しかし、この現象がどのようなメカニズムによって生じているのかまだよく分かっていない。ナミアゲハの処女雌を羽化翌日にハンドペアリングで童貞雄と交尾させ、交尾翌日に産卵させた。そして交尾後7日目に新たな童貞雄と再び交尾させた。これらの雌を随時解剖し、精子を貯めておく器官である受
    精嚢
    の中の精子を観察した。処女雌に交尾させた後8時間を過ぎると、受
    精嚢
    内で精子が観察されはじめた。すなわち、雄が交尾嚢に注入した精包から精子は出て、約8時間で受
    精嚢
    に移動してきたといえる。そして、交尾翌日には受
    精嚢
    が精子で充満し、産卵させても精子の量に著しい変化は認められなかった。一方、再交尾終了直後の受
    精嚢
    内には、初回交尾相手の雄の精子が充満していたが、再交尾終了後8時間目に解剖すると、受
    精嚢
    内に精子の入っていない雌が多く認められた。しかし、再交尾後24時間を経過した雌の受
    精嚢
    内には、精子が再び充満していた。したがって、ナミアゲハの雌は再交尾を行なうと、受
    精嚢
    に蓄えておいた前に交尾した雄由来の精子を排出し、新しい交尾相手の雄の精子を受
    精嚢
    に受け入れると考えられた。この結果は、雌が多回交尾を行なった場合、最後に交尾した雄の精子が受精により多く用いられることを示唆している。
  • 長谷川 倫男, 三木 健太, 加藤 伸樹, 古田 希, 大石 幸彦, 近藤 直哉, 田代 和也
    日本泌尿器科学会雑誌
    1998年 89 巻 12 号 956-960
    発行日: 1998/12/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    (目的) 血精液を主訴として来院した70症例に対し, 骨盤部 MRI (magnetic resonance imaging) 検査を施行し, 血精液症の原因と思われる異常所見について検討を行った.
    (方法) MRIにおける異常所見として, 前立腺と
    精嚢
    の形態異常および信号強度の変化, さらに精管, 前立腺周囲静脈叢の拡張の有無を検討した.
    精嚢
    については,
    精嚢
    内容がT1強調画像で前立腺よりも高信号を示した場合を出血巣とし, T1, T2ともに低信号を示した場合を慢性炎症による線維化とした.
    (結果) 全70症例中, MRIで異常所見を認めた症例は40例 (57%) であった. このうち前立腺に異常を認めた症例は6例 (9%) で, 前立腺肥大が5例, 前立腺癌が疑われた症例が1例であった.
    精嚢
    に異常を認めた症例は30例 (43%) で,
    精嚢
    出血が25例, 慢性炎症が5例,
    精嚢
    嚢胞が1例であった.
    (結論) 血精液症におけるMRIは, 今回の検討では57%に異常所見が発見され, 精管造影より非侵襲的で, 超音波検査にくらべ再現性があり, またCTより情報量が多いことより血精液症の原因臓器の検索に有用であると思われた.
  • 平木 将之, 徳岡 優佳, 森田 俊治
    日本大腸肛門病学会雑誌
    2012年 65 巻 4 号 214-218
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/04/03
    ジャーナル フリー
    腸管
    精嚢
    瘻は稀な病態である.われわれは直腸癌に対する低位前方切除術後に直腸
    精嚢
    瘻を合併した一例を経験したので報告する.症例:40歳代,男性.Raの前壁中心に認められた亜全周性2型直腸癌に対して,低位前方切除術を施行した.D2郭清を行い,Denonvillers筋膜は一部合併切除した.再建はAlbert-Lembert法で側端吻合を行った.病理結果はtub2,pSS,pN1,fStage III a,CurAであった.術後8日目に仙骨前面ドレーンを抜去し,同日に発熱,炎症反応増悪を認めたが,腹膜炎症状は認めなかった.術後11日目に頻尿認め,術後14日目注腸造影にて直腸
    精嚢
    瘻と診断した.術後20日目の骨盤CTで
    精嚢
    ,膀胱内に気腫像を認めたため術後21日目に回腸人工肛門を造設した.術後三ヵ月の注腸造影で
    精嚢
    瘻の治癒を確認した後に人工肛門を閉鎖した.直腸癌術後縫合不全に起因する
    精嚢
    瘻は過去6例の報告を認めるのみである.
  • 榎本 義久, 薮野 太一, 高橋 正純, 望月 康久, 小野 響子, 林 宏行
    日本臨床外科学会雑誌
    2021年 82 巻 10 号 1884-1890
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/04/30
    ジャーナル フリー

    症例は69歳の男性.CTで直腸間膜内に,12mm大の境界明瞭で造影効果を伴う結節性病変を認めた.MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,拡散強調画像で高信号を呈し,PET-CTではSUV-max 2.2の軽度集積を認めた.EUS-FNAを施行した結果,核腫大,クロマチン増量した異型細胞が散在しており,癌が疑われる組織像であった.免疫組織染色では,CK7(+),CK20(-),CD20(-),desmin(-),S-100(-),c-kit(-),synaptophysin(-),chromogranin A(-)であり腺癌が疑われ,原発性の直腸間膜内腫瘍が考えられたが質的診断には至らず,腹腔鏡下腫瘍摘出術を施行した.腫瘤は直腸間膜内の孤立した病変であった.12mm大の黄白色で境界明瞭な充実性腫瘤であり,病理では,リポフスチン顆粒をもち不鮮明な二層性をもつ腺管とestrogen receptor陽性の平滑筋成分からなる病変であった.男性の骨盤内の腫瘤であり,副

    精嚢
    と診断した.直腸間膜内に認めた副
    精嚢
    に対する1切除例を経験した.孤立した副
    精嚢
    は極めて稀であり,若干の文献的考察を加えて報告する.

  • 後藤 彩子
    比較生理生化学
    2018年 35 巻 3 号 150-157
    発行日: 2018/12/25
    公開日: 2019/01/21
    ジャーナル フリー

    社会性膜翅目昆虫(アリ,ハチ)では,女王は羽化後まもない時期にしか交尾しないため,この時に受け取った精子を体内の受

    精嚢
    という袋状の構造の中に寿命が続く限り貯蔵する。アリ科の多くの種の女王の寿命は10年以上と,昆虫としては例外的に長いため,精子貯蔵期間も極端に長い。他のハチ類と比較して,アリ科の受
    精嚢
    は非常に巨大で構造も特殊であることから,精子貯蔵に重要な機能をもっていると予想できる。女王アリの受
    精嚢
    内に貯蔵されている精子は不動化されていることから,精子は代謝が抑えられ,休眠状態を保っていると考えられる。貯蔵後5年経過した精子でも,受
    精嚢
    の外に出すとべん毛運動をはじめることから,核が収納されている頭部のみならず尾部に到るまで,女王は精子の機能を損なうことなく貯蔵していると言える。アリの精子形態は他の種と大きな差は見られないものの,酸化されにくさなどの細胞学的な性質は全くの不明であるため,今後の研究が進むことを期待している。また,受
    精嚢
    で高発現している遺伝子も特定されており,精子貯蔵に関与すると予想していた抗酸化酵素や受
    精嚢
    内環境に影響するイオンや糖のトランスポーターをコードする遺伝子のほか,具体的な機能は不明だが,発現量が極めて多い遺伝子も見つかった。今後はこれらの分子がどのように精子の生理状態や生存に影響するかを明らかにする必要がある。

  • ホルモンと細胞増殖
    松本 圭史
    日本内分泌学会雑誌
    1990年 66 巻 12 号 1198-1204
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
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