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クエリ検索: "美少女ゲーム"
7件中 1-7の結果を表示しています
  • 美少女ゲームという「不完全な場」を例として
    歐陽 宇亮
    現代社会学理論研究
    2008年 2 巻 141-155
    発行日: 2008年
    公開日: 2020/03/09
    ジャーナル オープンアクセス
    この研究は、「場」という概念装置を導入しつつ、現場でのフィールドワークを主要な方法とした、日本の「
    美少女ゲーム
    」のオーディエンスのアイデンティティと相互作用を分析し、「場」という概念装置の再検討をおこなう文化消費研究である。差異化・卓越化を図る文化消費の圏域として、ピエール・ブルデューによって提起された「場」は、日本では南田勝也によって応用され、関与対象の「文化的正統性」をめぐる象徴闘争によって参与者の卓越化が図られると論じられた。本稿は日本の
    美少女ゲーム
    の文化消費をめぐる議論を通じて、メディアとオーディエンスという二つの文化消費研究の概念を用いた場の論理の精微化を例示する。日本の「
    美少女ゲーム
    場」において、メディアとオーディエンスが断絶し、文化的正統性をめぐる象徴闘争は卓越化が図りえない状況において展開する。このような対外的にのみ同一化する場を、「不完全な場」と表現することができる。それは外部のヘゲモニーによって場の力学が部分的に撹乱された状態であり、その背景には社会空間における社会的権力関係がある。
  • 安斎 昌幸
    映像情報メディア学会誌
    2012年 66 巻 1 号 57-60
    発行日: 2012年
    公開日: 2014/01/01
    ジャーナル フリー
  • 岡本 健
    人工知能
    2011年 26 巻 3 号 256-263
    発行日: 2011/05/01
    公開日: 2020/09/29
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • コレスポンデンス分析と女性向け小説との比較をつうじて
    *中谷 秋桜, *向江 駿佑
    日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
    2022年 12 巻 3-1
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/20
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    日本語には多くの人称代名詞が存在し、我々は日常生活で自身の立場や相手との関係によってそれらを使い分けている。ゲーム内のキャラクターが人称代名詞をどのようにもちいるかもまた、各キャラがもつさまざまな属性によって決定される。本研究は2017 年から2021 年に発売された乙女ゲームを対象に、両者の相関関係を検討した。調査にはコレスポンデンス分析をもちい、約500 キャラ分のデータから作成したクロス集計表をもとに、主要男性キャラクターの属性と使用する人称代名詞のパターンを検証した。また、同期間に刊行・公開された女性向け小説のキャラクターの場合と比較した結果、乙女ゲームは小説にくらべ使用される人称代名詞の種類が有意に多いことと、同音であっても漢字やかなの表記がことなる人称代名詞が、独立したものとして別個にキャラの属性の影響を受けることがわかった。
  • 杉山 高志, 矢守 克也
    実験社会心理学研究
    2019年 58 巻 2 号 135-146
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/26
    [早期公開] 公開日: 2018/06/26
    ジャーナル フリー

    本研究では,東日本大震災の発生以降,日本社会が直面する最大の防災課題として位置づけられた津波からの避難行動を研究対象として,以下のことを示した。まず,避難訓練を支援するために開発したスマートフォンアプリ「逃げトレ」について紹介した。次に,「逃げトレ」が,避難行動の分析・改善の鍵を握る人間系(避難行動)と自然系(津波挙動)との相互関係を,実際に避難する当事者に対して可視化するためのインタラクション表現ツールであることを示した。その上で,「逃げトレ」の効果性,とりわけ,これまでの避難対策や手法―たとえば,ハザードマップや従来型の集団一斉訓練など―に対する優位性を,「コミットメント」(特定のシナリオを絶対視し,そこに没入する傾向性)と「コンティンジェンシー」(それを相対視し,そこから離脱する傾向性)を鍵概念として明らかにした。最後に,人間科学と自然科学の性質のちがいにも言及しながら,「逃げトレ」が担保する「コミットメント」と「コンティンジェンシー」の相乗作用は,「想定外」に対する対応原理としても重要であることを指摘した。

  • 髙橋 かおり, 中村 香住
    社会学評論
    2023年 73 巻 4 号 382-398
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/31
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は,ジェンダーと階級(とりわけ高級芸術)をめぐる研究動向の整理を通じて,日本の文化社会学における新たな研究潮流をふまえて,今後の研究展望を示すことにある.

    ジェンダーやセクシュアリティの観点を用いた文化社会学的研究は,時代によってその主たるテーマが移り変わってきた.メディア表現における表象の問題では対象化された女性像が議論されていたのに対し,ポピュラー文化における女性受容者の研究においては,女性の主体的欲望に光が当たるようになってきた.近年ではポストフェミニズム論や第三波フェミニズムの観点を用いた研究も盛んだ.そのうえで,今後は男性学やクィア・スタディーズの視座も用いつつ,より広い文化事象に対するジェンダー・セクシュアリティの観点を用いた分析が必要だと提言する.

    一方,文化における階級を考えるならば,日本ではポピュラー文化を中心に下方の広がりを論じる傾向にあった.文化の序列や差異化を問題とする研究群においては,時代や社会状況に応じてその境界や力関係が更新され続けていることが前提にある.また,高級文化や芸術は,その非日常性が強調されつつも,生産過程においては集合的活動としての人々の日常があり,実証的調査を通じてその探究が行われてきた.さらに,芸術がもつこのような非日常性は文化社会学以外の連字符社会学において社会変化や新たな兆候を説明するための要素として扱われている.

  • アニメ「たまゆら」と竹原市を事例に
    広島商船高等専門学校紀要
    2012年 34 巻 101-119
    発行日: 2012/03/31
    公開日: 2023/11/17
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
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