動物寄生線虫類(
Rhabdias bufonis, Ascaris lumbricoides, Anchylostoma canninum)ならびに
Eisenia foetidaに顕著な致死作用を示した4-フェニールアゾフェノール誘導体の
panagrellus redwiousならびに2種のユリミミズ(
Branchiura sowebyi, Criodrilus bathybates)に対する殺線虫ならびに殺ミミズ作用を虫体浸漬試験にょり検討した。
Panogrellusに対して最も有効であった化合物は,P-11,13ならびに73で,これらはベンゼン核の
p位にCl, BrまたはCH
3基を置換した誘導体である。
ニトロ基導入化合物の大多数は
Branchiuraに極めて有効であった。とくにニトロ基ならびにハロゲンをベンゼン核の
p位ならびにフェノール核の3,5位に置換したP40,62ならびに99は強毒性で且つ速効作用を示した。
Criodrilusに対して最も有効な化合物はP-62であった。
4種の線虫にたいするアゾ化合物の毒性は
Panagrellusと
Anchylostomaが相似し,
Rhabdiasは異なった。3種のミミズの間には毒性の差は認められなかった。
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