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クエリ検索: "藤田三郎"
71件中 1-20の結果を表示しています
  • 大型掘立柱建物の検出
    豆谷 和之
    日本考古学
    2000年 7 巻 10 号 107-116
    発行日: 2000/10/04
    公開日: 2009/02/16
    ジャーナル フリー
    唐古・鍵遺跡は,奈良盆地のほぼ中央,奈良県磯城郡田原本町に所在する弥生時代の代表的な環濠集落である。多重に巡る環濠は東西,南北ともに長さ約600mにおよぶ。遺跡の占有面積が,約30万m2の日本最大級の弥生集落である。1999年1月27日には,国史跡に指定された。発掘調査は,1936年の第1次から今日の第78次におよぶ。特に第1次は,唐古池の池底より多数の木製農耕具が出土し,弥生時代が初期農耕文化であることを証明した学史的に名高い調査である。今回報告する第74次調査は,遺跡を東西に分断する国道24号線の西側,鍵集落内で1999年7月14日から同年12月25日まで,田原本町教育委員会が実施した。遺物包含層は認められず,同一検出面で弥生時代前期から庄内期,中世および近世の遺構を検出した。唐古・鍵遺跡内部としては遺構の分布密度が低い。柱穴は少なく,木器貯蔵穴や井戸といった大型の土坑が遺構の大半を占める。このなかで,特筆されるのが大型掘立柱建物である。南北棟で独立棟持柱をもち,梁行2間(7.0m),桁行5間以上(11.4m以上)の規模である。また,掘立柱建物の内部となる中央棟通りにも柱穴があることから,総柱型になると考えられる。残存する柱根の直径は約60cmであった。柱底面と柱穴底には間があり,木片層あるいは棒材が敷き詰められていた。木片には加工痕があり,木柱加工時のチップを利用したものと考えられる。この大型掘立柱建物の年代は,遺構の切り合い関係や出土土器から,弥生時代中期初頭に位置づけられる。その年代は,独立棟持柱をもつ大型掘立柱建物としても総柱型としても最も古いものである。弥生時代中期初頭の唐古・鍵遺跡は,大環濠を巡らす以前で,北・南・西の三居住区に分かれていたと想定されている。第74次調査地は,その西地区の中央付近にあたる。西地区は,遺跡内でも比較的古い前期弥生土器が遺構に伴って見つかっており,いち早く集住が進んだ地区と考えられている。おそらく,大環濠成立以前の唐古・鍵遺跡における中枢的役割をもっていたのだろう。その西地区中央部で,大環濠成立以前の大型掘立柱建物が検出されたことは意義深い。
  • 物延 一男, 藤原 裕男
    高分子化學
    1964年 21 巻 227 号 179-185
    発行日: 1964/03/25
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
    ポリピニルアルコール (PVA) はすぐれた結晶性を有するにもかかわらず, これまで単結晶として得られていない。われわれはトリエチレングリコール, 1, 3-ブタンジオールおよび1, 2-プロパンジオール溶液から単結晶を得た。トリエチレングリコール溶液よりの単結晶は細長い平行四辺形の薄板で, 長さは数μ, 長短両辺の比は大体一定で6に近い値である。他の2溶液よりの単結晶はそれと似た形態をもつが長さが約1μで小さい。これらの板状単結晶の厚さはいずれも120Å程度であった。電子線回折結果はPVA分子がその分子鎖を板面に垂直に向けて折りたたまれていることを示している。結晶形態と電子線回折像との対応から平行四辺形の長辺が (101) 面, 短辺が (100) 面であることがわかった。一方, 1, 3-ブタンジオール, 1, 2-プロパンジオール溶液から薄いはく離性の単結晶集合膜をつくり, その小角および広角X線回折を行なった。その結果, 膜面に平行に単結晶板面が重なった単結晶配向の膜であることがわかった。また, その膜を溶媒中で熱処理して, 熱処理温度と単結晶の厚みに相当する長周期との関係を求めた。
  • 平井 西夫
    高分子化學
    1964年 21 巻 228 号 193-196
    発行日: 1964/04/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリ-γ-ベンジルグルタミン酸はプロピオン酸溶液から特異ならせん構造をもったフィブリル状結晶となる。この結晶の中で分子はα-ヘリックス状態にあることがX線図形より確認される。らせんの方向はD-体では左巻き, L-体では右巻きであり, これは各分子のα-ヘリックスの巻き方と一致する。
  • 常松 幹雄
    日本考古学
    2004年 11 巻 17 号 67-79
    発行日: 2004/05/20
    公開日: 2009/02/16
    ジャーナル フリー
    弥生時代の鐸形土製品は,銅鐸や小銅鐸を粘土で表現したものとされ,九州北部から近畿,東海地方にかけて分布している。鐸形土製品には,文様がみられないもののほか,流水文や袈裟襷文,横帯文など銅鐸の文様を写したものや,絵画や象徴的な記号を刻んだ例がある。
    小文は,絵画や記号のある鐸形土製品に共通する「人物」「戈」「×」について絵画土器や青銅器の意匠と比較し,その意義について考察するものである。
    まず「人物」は,戈などの武器と楯を手にしている場合が多い。武装した人物とは,実際の戦闘というよりは穀霊と交感する際の装いであり,稲作にかかわる祭祀に不可欠の役割が与えられていたことを示している。
    二つめの「戈」は,もともと刃部を直角にちかい角度で柄に装着し,殺傷する機能をもっていた。弥生人が,「戈」の鉤状の形態に特別なイメージをいだいていたことは,原始絵画に描かれた武器のほとんどが「戈」であることからも推測される。
    さいごの「×」は,絵画というより記号に近い表現である。筆者は,武器をもつ人物の逆三角形の上半身を延長すると,交叉部分は「×」となることから「戈をもつ人物」の象徴的な表現ととらえた。近畿や山陰地方の土器絵画や大阪湾型銅戈の鋳型,出雲の銅剣の茎や銅鐸の鈕にも「×」表現はみられる。このほか瀬戸内の平形銅剣や九州北部の銅戈の内にも「×」を鋳出したものがある。
    「人物」「戈」「×」,これら三種の表現は,単独ではなく密接に関連しあっていたようだ。戈に柄を装着した鉤状の形態に辟邪,穀霊と交感する戈を手にした人物に豊饒という主題を見出すなら,鐸形土製品には,銅鐸や武器形青銅器に通じる意義が付加されていたと考えられる。しかも集落域や水辺に近い遺構で出土する点では,小銅鐸の出土状況と共通している。したがって鐸形土製品は,いわば水利灌漑施設を共有する規模の集団を対象とする祭祀のアイテムといえるようだ。
    鐸形土製品に描かれた絵画や記号は,弥生中期後葉から後期前葉にかけての西日本に点在する表現である。弥生人は,地域ごとに固有の墓制や土器様式を保持しながらも,豊饒や辟邪にまつわる精神世界を共有していたのである。
  • 第2報アミロースヘリックスの折りたたみ構造
    山下 祐彦
    高分子化學
    1964年 21 巻 226 号 103-108
    発行日: 1964/02/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    前報でのブタノールで沈殿させたアミロース結晶が折りたたみ構造をもっていることの確認に引き続き, 本報ではこのアミロースヘリックスの折りたたみ構造についてさらに詳しく研究した。電子線回折像の解析からアミロースヘリックスが単結晶の平板面に垂直に入っていることと同時に, 長方形単結晶の長軸方向が単位格子のa軸に一致していることがわかった。さらにアミロースヘリックスの結晶の空間群を参考に単結晶の成長面についても考察した。シャルジンガーデキストリンの単結晶の光学顕微鏡による形態観察とX線による研究結果はアミロース単結晶とα-シャルジンガーデキストリンの単結晶がポリエチレン単結晶とn-パラフィンの単結晶との関係に類似していることがわかった。
  • 第2報ポリビニルアルコールの双晶
    坪井 清, 望月 隆仁
    高分子化學
    1966年 23 巻 257 号 640-645
    発行日: 1966/09/25
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
    希薄溶液から作製したポリビニルアルコール (PVA) 単結晶の中には, 平行四辺形とは異なった形の結晶がしばしば見られる。ラス型, 半ラス型, Y型, および2種類のL型の計5種類の双晶の存在を認めた。電子線回折および結晶形態から, ラス型, および半ラス型双晶では (101) 面, Y型双晶では (100) 面と (001) 面, 開き角約110° のL型双晶では (100) 面, 開き角約140° のL型双晶では (101) 面が双晶面であることがわかった。PVAの双晶では対称面が結晶の中心にある場合が多く, 結晶の核形成時に双晶が発生しやすいことを示している。
  • 斎藤 寛, 田中 順, 尾堂 順一, 田中 善正
    分析化学
    1980年 29 巻 6 号 385-389
    発行日: 1980/06/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    従来,アルミニウムの定量のみに用いられていたAl3+-クロムアズロールS-界面活性剤系と類似の三成分系を高級脂肪族アミンの定量に利用することを試みた.その結果,三成分系の沈殿をエタノールを用いて可溶化すれば,試薬空試験液を対照に極大吸収波長640nmにおいて測定することによって,感度よく簡便にオクタデシルアミンなどの高級脂肪族アミンを定量できることが分かった.オクタデシルアミンの場合検量線は(2.5~10)μg/mlまで原点を通る良好な直線となり,10回繰り返しによる変動係数は0.86%であった.本法は陰イオンの影響を比較的強く受けるが,酢酸酸性下高級脂肪族アミンを抽出すれば妨害を受けない.
  • 小原 人司, 石橋 信彦, 吉田 章
    分析化学
    1968年 17 巻 5 号 616-621
    発行日: 1968/05/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    第4級アンモニウム塩の存在でスルホン基を有するο-ジヒドロオキシ化合物と鉄 (III) との錯体の抽出性について調べた.その結果, 鉄 (III) と配位子の結合比が1 : 2および1 : 3の錯体は抽出可能であるが1 : 1の錯体は抽出されない.さらに, 1 : 3の組成を有する錯体については, 抽出による吸収スペクトルの変化はほとんど認められない.錯体を抽出する場合, 配位子の官能基はスルホン基のほうがカルボキシル基よりも有利で, これらの有機酸イオンと第4級アンモニウムイオンは化学量論的に結合してイオン対を形成する.錯体の抽出に対する無機陰イオンの影響はClO4-≫Cl-で, 第4級アンモニウムイオンと当量程度の過塩素酸イオンが存在すると錯体の抽出は著しく抑制される.第4級アンモニウム塩の種類および有機溶媒の種類の違いによる抽出効果について検討した結果, トリメチルベンジルアンモニウムイオンではいずれの溶媒にも抽出されないが, ジアルキルモノメチルベンジルアンモニウムイオンを用いた場合はすべての溶媒に抽出されることを認めた.テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムイオンでは溶媒の種類によって錯体の抽出は著しく影響され, 脂肪族および芳香族系のいずれの溶媒の場合にも極性の大きい溶媒を用いたほうがより抽出されやすいことを認めた.そのほか, 二, 三の金属イオンの錯体について検討した結果, 鉄 (III), チタン (IV) およびバナジウム (V) からのモリブデン (VI) の分離やタングステン (VI) 共存時のモリブデン (VI) の定量が抽出吸光光度法によって可能であると推測された.
  • 石橋 信彦, 小原 人司, 安部 清実
    分析化学
    1968年 17 巻 2 号 154-160
    発行日: 1968/02/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    モリブデン (VI) -アリザリンレッドS錯体の抽出によるモリブデン (VI) の抽出吸光光度定量法について検討した.弱酸性領域で生成したモリブデン (VI) -アリザリンレッドS錯体を第4級アンモニウム塩のtetradecyl dimethyl benzyl ammonium chlorideで有機溶媒に抽出した.1, 2-ジクロルエタンに抽出した場合, 錯体は525mμに吸収極大波長を有し, pH4.5~5.5において一定の吸光度値を与える.モリブデン (VI) とアリザリンレッドSとの結合比は水溶液層では1 : 2であるが, 有機層中では1 : 3である.抽出することによって感度は水溶液層のそれの約3倍程度に増加した.抽出された錯体の吸光度値に影響を及ぼす諸因子の検討の結果, 定量の最適条件ではモリブデン (VI) 濃度0.1~2.5μg/ml (有機層) でベールの法則が成立することを認めた.
  • 石橋 信彦, 小原 人司, 深町 和美
    分析化学
    1968年 17 巻 12 号 1524-1528
    発行日: 1968/12/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    トリ-n-オクチルアンモニウム塩によるジルコニウム(IV)-アリザリンレッドS錯体の抽出および有機層中での多重錯体の生成を利用するジルコニウム(IV)の吸光光度定量法について検討した.
    1:1の組成のジルコニウム(IV)とアリザリンレッドSとの錯体はトリ-n-オクチルアミンのモノクロル酢酸塩のトルエン溶液に抽出される.有機層に抽出された錯体はpH4.1の緩衝溶液と振り混ぜると,有機層中で多重錯体に変わることを認めた.この多重錯体の吸収極大波長は538mμであるが,モリブデン(VI)錯体と異なり550~600mμにもかなり強い吸収を有する.第1回目における錯体の抽出性および2回目の振り混ぜによって生成する多重錯体の吸光度に対する諸因子の検討の結果,定量条件では従来法の選択性を低下させることなく分析感度を約4倍程度増大させることができた.また,本法はトリウム(IV)やウラン(VI)などの共存の影響が少ない.
  • 安川 寛
    機械學會誌
    1930年 33 巻 163 号 399-400
    発行日: 1930/11/18
    公開日: 2017/08/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • ―土器残存脂質分析による新たな学際的アプローチについて―
    宮田 佳樹
    日本調理科学会誌
    2022年 55 巻 5 号 245-250
    発行日: 2022/10/05
    公開日: 2022/10/14
    ジャーナル フリー
  • 安川 寛
    機械學會誌
    1931年 34 巻 173 号 1353-1354
    発行日: 1931/09/01
    公開日: 2017/08/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 第1報単結晶と球晶の構造
    平井 西夫, 山下 祐彦, 横山 文義
    高分子化學
    1964年 21 巻 236 号 724-728
    発行日: 1964/12/25
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    ポリエチレンオキシドの単結晶はほぼ正方形で約100 Aの厚さをもっており, (120) 面が成長面である。また分子鎖 (らせん状) は単結晶層板面に垂直に入っている。結晶化条件を変えると単結晶は樹枝晶へ発達し, さらに球晶となる。球晶の半径方向は高温領域では (120) 面に垂直方向であるが, 51℃より低温で結晶化させた場合は (010) 面に垂直方向となる。それに応じてこの温度で球晶成長速度が急変する。
  • 第2報 定長熱処理・弛緩熱処理による繊維特性, 内部構造の変化とその対応
    上田 伸夫, 温品 恭彦
    高分子化學
    1964年 21 巻 230 号 337-346
    発行日: 1964/06/25
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
    ポリエチレンテレフタレート繊維を100~240℃で定長・弛緩熱処理するときに見られる繊維特性, 微細構造の変化とそれらの対応について考察し次の知見を得た。a) 弛緩熱処理の場合…収縮とともに非晶部の配向緩和が急激に進み, このため強力低下, 伸度上昇, 収縮率低下が起こる。b) 160~180℃ の熱処理で収縮が平衡に達したのちに, 結晶領域の拡大に伴い, 非晶部の配向性はいったん上昇する。この段階ではfolding状の結晶成長が起こるものとみなされる。結晶配向度が漸減するためこの間の繊維特性の変化は引続きa) と同様の傾向をたどる。c) 200℃ 以上の温度領域で部分融解が問題となる。これにより非晶部の配向性は再び低下し結晶配向度も下がり強力低下, 伸度上昇が著しくなる。d) 定長熱処理の場合…結晶, 非晶の両域にわたり配向は緩和しない。結晶配向度はほぼ一定に保たれ, 非晶部の配向性は温度とともに漸増する。このため強力, 伸度ともにほとんど変化しない。e) この段階では結晶はほぼbundle状に成長すると思われる。結晶化の進行のため収縮率は減少する。f) 部分融解は200℃, 10秒以上の高温長時間処理の場合を除いてほとんど起こらない。
  • 安川 寛
    機械學會誌
    1930年 33 巻 158 号 209-210
    発行日: 1930/06/18
    公開日: 2017/08/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 安川 寛
    機械學會誌
    1932年 35 巻 181 号 473-
    発行日: 1932/05/01
    公開日: 2017/08/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 安川 寛
    機械學會誌
    1931年 34 巻 169 号 771-772
    発行日: 1931/05/01
    公開日: 2017/08/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 安川 寛
    機械學會誌
    1931年 34 巻 167 号 564-565
    発行日: 1931/03/01
    公開日: 2017/08/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 安川 寛
    機械學會誌
    1930年 33 巻 157 号 172-173
    発行日: 1930/05/18
    公開日: 2017/08/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
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