筆者らは,大学の情報リテラシー教育において,授業改善を目的とした学生に対する意識調査を行ってきた.今回,筆者らは,教科「情報」の内容分類を中心として,大学生が何を学びたいかについて検討を行った.特に,大学1年と3年に対してアンケート調査を実施することにより,学年進行と共にどのように学習へのニーズが変化・発展しているかについて,内容分類別の指摘を試みた.その結果,(1)学年別の満足度,知識の向上など35項日中21項目で学年間に有意差が認められた.(2)情報化が社会に及ぼす影響や,情報モラル等の学習意欲度など14項目で,学年別に有意差は認められなかった.(3)学年の進行とともに意欲が低下した項目と意欲が向上した項目があることが判明した.
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