船舶ディーゼルプラントのコンピュータ制御システム, 特に集中形システムについては, その応答時間が負荷, すなわち, 制御要求のひん度および
補助記憶装置
の処理能力に非常に影響される.
同時に制御間の干渉も発生する可能性がある.
したがって, システム設計の初期段階においてシステム分析を行なって, その限界性能を知ることが要求される.
本論では以下の事項を中心にGPSSシミュレーションモデルを組立てて実験した.
(1) 負荷の増加に対する各制御の待時間および処理時間のひん度分布, さらにメインメモリおよび
補助記憶装置
のか動率.
(2)
補助記憶装置
の処理能力に対する (1) と同様の事項.
このシミュレーション実験の結果は計算値ともよく一致し, 実船のコンピュータ制御システムに適用されて,
補助記憶装置
の仕様および各制御プログラムの優先レベル, メインメモリのレイアウトの決定がなされた.
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