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クエリ検索: "西川アサキ"
9件中 1-9の結果を表示しています
  • 鈴木 麗璽, 三宅 陽一郎
    人工知能
    2018年 33 巻 4 号 449
    発行日: 2018/07/01
    公開日: 2020/09/29
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 原島 大輔
    社会情報学
    2019年 8 巻 1 号 31-47
    発行日: 2019/06/30
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    情動は,生命システムの作動プロセスの活性度にほかならない。これは,観察記述するシステムの視点によって,次の三種類に分類される。すなわち,機械的情動,生命的情動,そしてそれらの両義的な情動(社会的情動)である。機械的情動は,ある種の自動操縦プログラムであり,他律系の行動を誘発する。この自動的行動は,社会システムの道徳的規範とある程度一致したものになる。なぜなら,メディアの機能によって社会システムが制約した拘束としての現実が,可能な行動の選択肢を有限な範囲にあらかじめ限定しており,機械的情動が誘発しうるのはこの範囲内で選択された行動だからである。これは,基礎情報学のHACS(階層的自律コミュニケーション・システム)モデルでいうと,上位システムの視点からみた下位システムの行動として観察記述される。生命的情動は,自律系が固有の意味と価値を自己形成する自己産出の行為である。これは無限の偶然性から有限の可能性を自己限定する。これが,システムに,規範主義的な道徳性ではない,倫理的な責任をもたらすのである。これは下位システムの視点からみた下位システム自身の作動プロセスとして観察記述される。そして,これらの情動の両義性の感情が,社会的生物としてのシステムの自己感覚を実感させる。これはHACSの社会的自律性の活性度を自己観察記述する方法のひとつである。

  • *中島 聡
    情報システム学会 全国大会論文集
    2014年 10 巻 E21
    発行日: 2014年
    公開日: 2020/01/13
    会議録・要旨集 フリー
    本学会の基本概念の一つである基礎情報学は 高度に抽象的であるが故に誤解されることが多い.基礎情報学にお いて極めて重要な 3 つの情報概念でさえも誤解の対象である. そこで情報 概念 を 意味作用から 捉えなおすことによ り 誤解の多くを取り除くことがで きることを示す. さらに この意味作用からの解釈と基礎情報学を踏まえ デ ザイン思考並びに同思考を促す教育に対しての考察を行う.
  • *川村 丈志
    情報システム学会 全国大会論文集
    2017年 13 巻 S1-D.4
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/07/17
    会議録・要旨集 フリー
    基礎情報学[1]に於けるHACS/心的システムは, 心理学・精神医学・AI開発領野に適応することで, 哲学に於いて は永遠に破棄されたかにみえても今なお我々/社会とアプリオリに住まい続ける<思考機械/客観世界:二元論> モデルを蕩揺し, さらに<身体行為/環世界:意識の自然[2]>モデルへと, その礎の学際的・実践的転回が可能で あろう.と同時に各学域から共有可能な理論的・事例的接続の磁場も不可欠である. 本研究者は大黒岳彦の「世界身体」[3], 及びフリードリヒ・キットラーの「書き込みのシステム」[4]を, 前者は <身体行為/環世界:基盤>, 後者は<観察者/記述者:機序>, 各概念の触媒としてそこに措定する. さらに意識の萌芽と変遷を学際的に遡り, 別の仕方で, 再プロッティングすることで, 弁証法的に作業仮説が検 証され鍵概念が解像度を高めてレンダリングされる.これらを「新実在論」の磁場[5]で覚醒させることで, 諸概念 は自ずと共鳴し, 訴求力ある<こころ2.0>パラダイムは創発されるであろう.本発表はその概要の素描である.
  • 西垣 通
    情報システム学会誌
    2019年 14 巻 2 号 1-6
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/06/10
    ジャーナル フリー
    AI技術を実践的に活用するためにいかなる条件が必要かについて,考察を加える.インターネットにあふれるビッグデ ータの活用をめざして第三次 AI ブームが起きている.深層学習に代表される新たな AI 技術は,画期的な情報技術革新であり,経済成長をもたらすという期待の声が高い.さらには,やがて人間より賢い AI が出現し,人間にかわって仕事をしてくれるというシンギュラリティ仮説も話題を呼んでいる.しかし,そういった夢想を語る前にまず,現在の AI 技術の特徴に注目し,それが実社会で善用されるための条件を見極めないとブームは消滅してし まうだろう.現在の AI の特徴は,深層学習に代表される統計処理である.統計処理なので確率的な誤りが発生するが,この点に配慮しつつシステムを運用する保守維持技術の確立が第一の条件となる.さらにまた, AI の自律性を過信すると人間が機械的なデータに還元され,自由のない抑圧的な社会となってしまう.これを防ぐため,情報概念を単に機械的なものでなく社会的/生命的なものに拡張する情報教育の普及が第二の条件である.これら二条件が満たされないかぎり,人間中心の AI 情報社会の構築は困難となるだろう.
  • ――円城塔『Self-Reference ENGINE』と複雑系科学――
    加藤 夢三
    日本文学
    2017年 66 巻 9 号 50-60
    発行日: 2017/09/10
    公開日: 2022/10/01
    ジャーナル フリー

    円城塔の『Self-Reference ENGINE』は、無数の宇宙空間のなかで、かけがえのない「私」という造形を転覆させることを試みた物語である。この作品をひとつの視座とすることで、今日において多元宇宙の想像力が持つ思弁的な意義を考えてみる。それは、一種のオートポイエティックな生命モデルとして「私」と宇宙の相同関係を記述することで、複雑系科学の知見をもとに「私」語りの自己言及性をとらえなおすための思考の基盤を提供するものである。

  • 西本 知貴
    情報システム学会誌
    2023年 19 巻 1 号 71-83
    発行日: 2023/09/23
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル フリー
  • 西川 アサキ
    人工知能
    2018年 33 巻 4 号 484-494
    発行日: 2018/07/01
    公開日: 2020/09/29
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 大井 奈美
    社会情報学
    2019年 8 巻 1 号 49-64
    発行日: 2019/06/30
    公開日: 2019/07/10
    ジャーナル フリー

    本研究の課題は,喪失体験における意味の回復プロセスを明らかにすることである。フロイトによれば,喪失体験の本質は意味の喪失である。意味が回復されてはじめて喪失とともに生きられるようになり,喪失がその後の人生の礎になりうる。

    本研究の方法として,構成主義の立場から心を一種の自律的なシステムと理解する「心的システム論」を参照する。心的システム論は,主にオートポイエティック・システム論に基づく,心をめぐる様々な研究を含む。社会情報学はそれらを理論的に参照してきた。心的システム論は,いかなる内的な意味や価値の実現に向けて心的システムが「作動する」のかに注目する。この分析観点は,喪失体験をめぐる苦しみの原因と癒しについて考察するために有益と思われる。

    本研究は,喪失の意味が回復または再構成される過程を「4モードモデル」として提案する。そこでは,心的システムが意味を創出する基準(「成果メディア」)を4つの段階に類型化した。システム進化の観点から4モードモデルを心的システムの発達モデルとして理解することで,従来の心的システム論の展開を試みた。

    結論として,心的システムが意味構成体としての自律性・閉鎖性を発現させ,個別的な理想性を克服する普遍的な自己超越を志向することが,喪失の意味回復を可能にする。最終的に,同様に苦しむ他者の内的観点に立って他者を理解する「内部観察者」へと心的システムは進化しうる。このとき喪失の絶望から「愛」が生じる価値の反転が起こる。

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