【要旨】CDI100とBio Trendを体外循環24例に臨床使用し,精度および操作性について比較検討した。測定は,両機種のセンサーを体外循環回路の静脈側に組込み行った。精度の比較は,SvO2はOSM3を,HctおよびHbはCelltac αを基準に,相関係数,回帰直線,決定係数を求めた。操作性の比較は,校正時間,回路組込み,ケーブル,
設置場所
,表示,付属機能について行った。精度の比較では,CDI100およびBio T-rendの各測定項目の相関係数,決定係数には高い数値が得られ,相関関係を示した。しかし,両機種ともHct,Hbのメーカーが測定可能としている測定範囲下限での精度が低かった。操作性の比較では,CD-I100は校正時間が短く緊急時への対応が可能で,ケーブルも電気信号用のため取扱いが容易で液晶表示も見やすかった。また,付属機能としてトレンド機能と警告値の変更機能があった。しかし,本体と電源部が分離されているため広い
設置場所
を必要とした。これに対し,Bio Trendは広い
設置場所
を必要とせず,LED表示で見やすかった。しかし,校正時間の比較では,メーカーが測定可能としている時間が20分と長く,センサーケーブルが光ファイバーのため取扱いに注意が必要で,付属機能がなかった。
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