本研究の目的は,前
路上生活
者が施設から「自己退所」する要因を探索的に明らかにし,
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者に対して,施設での援助活動を展開する際の指針をうることである.そのために,施設を「自己退所」した経験をもつ
路上生活
者15人に対して,(1)施設入所前の
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をどのように営み,それをどう意味づけていたのか,(2)そのような
路上生活
者が施策を利用するにあたっての目的は何だったのか,(3)そして,施設での生活はいかなるものであり,なにが「自己退所」のきっかけとなったのかという3点に着目し,インタビュー調査を行った.研究の結果,「自己退所」に関わる要因として,「
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への適応」「利用目的のずれ」「施設で直面する諸困難」という3つの要因が抽出された.このことから,「
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を尊重した援助」「ていねいなアセスメントの必要性」「住環境および処遇の改善」という援助の指針が得られた.
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