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クエリ検索: "鈴木信明"
27件中 1-20の結果を表示しています
  • 小関 健一, 川畑 政巳, 新井 真入, 山岡 亜夫
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1984年 1984 巻 2 号 329-337
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    側鎖にカチオン重合可能な感応基を有するポリマーとしてポリ(2,3-エポキシプロピル=メタクリラート)およびポリ(2,3-エピチオプロピル=メタクリラート)を合成した。これに光によりLewis酸を発生する開始剤としてジアゾニウム塩を,またプロトン酸を発生する開始剤として多ハロゲン化合物とアミノ化合物とを組み合わせた系を添加した高分子記録材料につき感光諸特性を調べた。
    分光感度は4-(4-メトキシアニリノ)ベンゼンジアゾニウム=ヘキサフルオロリン酸塩を用いた場合550nmまで感光し,紫外光に対して1mJ/cm2の感度を,アルゴンイオンレーザーの488nm光に対して10mJ/c2の感度を示した。さらにこの材料は相反則にしたがった感光挙動をした。ヨードホルムとMichler'sチオケトンとの混合開始系の場合620nmにまで感光し12mJ/cm2のレーザー感度を示した。これらの系はカチオン重合系であるため酸素による影響を受けず,さらに露光後加熱処理を行なうことにより感度の熱増幅が可能であった。ジアゾニウム塩を開始鶏として2種類のポリマーに対するゲル化の橋かけ効率を求めた結果,エピチオ環の方がエポキシ環に比較して約6倍以上高い反応性を有することが判明した。
  • 小関 健一, 宮口 生吾, 山岡 亜夫
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1986年 1986 巻 9 号 1234-1240
    発行日: 1986/09/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    有機過酸化物および有機色素とを複合開始剤とする可視レーザー記録用の高分子材料の開発,および固相マトリックス中における重合挙動を速度論的に考察した。
    光重合系感光材料の開始剤として有機過酸化物とキノリン系,チアゾール系,キサンテン系またはメロシアニン系色素とを組み合わせて使用すると,500~600nm前後の可視光に高い感光性を示すことが明らかになった。ポリ(N-ビニル-2-ピロリドン)(PVP)中におけるペンタエリトリトール=トリアクリラートの光重合開始剤として,ジ-t-ブチル=ジペルオキシイソフタラートと2-(ρ-ジメチルアミノスチリル)ベンゾチアゾールとを組み合わせて用いると,488nmのアルゴンレーザー光に対して300μJ/cm2の感度を示し,レーザー描画装置による走査速度11.1m/sでの記録が可能であった。固相マトリックス中における初期重合速度(Rp)は,溶液系から導かれた速度式にしたがい,また実際の感光特性とRpとがよぐ対応した。Rpはマトリックスポリマーの影響を受け,PVPやポリ(オキシエチレン)などのポリマーは,ほかの汎用ポリマーに比較して高い値を示し,ポリマー鎖とモノマーとの間の特殊な相互作用による結果と考えられた。
  • 出村 芳樹, 山村 健太, 丹保 裕一, 西辻 雅, 西 耕一, 片柳 和義, 車谷 宏, 藤村 政樹
    気管支学
    2011年 33 巻 1 号 62-
    発行日: 2011/01/25
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 和弘, 林 正周, 瀧澤 陽子, 栗山 英之, 江部 祐輔, 鈴木 信明, 西堀 武明
    気管支学
    2011年 33 巻 1 号 62-
    発行日: 2011/01/25
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
  • 猪又 峰彦, 正木 康晶, 岡澤 成祐, 神原 健太, 今西 信悟, 市川 智巳, 鈴木 健介, 山田 徹, 三輪 敏郎, 林 龍二, 戸邉 一之, 菓子井 達彦, 松井 祥子, 土岐 善紀, 清水 重喜, 福岡 順也
    気管支学
    2011年 33 巻 1 号 62-
    発行日: 2011/01/25
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
  • 市橋 匠, 木村 圭一, 佐藤 裕英, 林 泰生, 上藤 聖子, 加藤 成, 木船 孝一, 五十嵐 一誠, 高橋 秀房
    気管支学
    2011年 33 巻 1 号 62-
    発行日: 2011/01/25
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
  • 佐伯 和彦, 中西 徳彦, 森高 智典, 井上 考司, 前田 智治
    肺癌
    2016年 56 巻 5 号 349-354
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2016/11/11
    ジャーナル オープンアクセス

    背景.小細胞肺癌は,中枢型で予後の悪い腫瘍である.今回我々は,胸膜肥厚を主体とする小細胞肺癌でアムルビシン治療による間質性肺炎の急性増悪を来した症例を経験したので報告する.症例.62歳男性.2009年間質性肺炎の診断.2014年2月より発熱および咳嗽を主訴に受診し,胸部単純写真にて左上肺野胸膜肥厚を認めたために入院となった.CTガイド下生検の結果,小細胞癌と診断した.シスプラチン+VP-16 6コース終了後PRの診断であり経過観察されていた.10月上旬の外来時に発熱を認め,胸部単純写真にて再び左上肺野胸膜肥厚を認めた.2次化学療法としてアムルビシンを開始した.同月中旬に発熱し,胸部単純CTにてアムルビシンによる間質性肺炎の急性増悪としてステロイドパルス療法を施行した.アムルビシンによる間質性肺炎の急性増悪は軽快したが,原疾患の進行により永眠された.結論.胸膜沿いに急速進展する小細胞肺癌は,予後不良である.さらにその間質性肺炎合併症例に対しての化学療法は,間質性肺炎の急性増悪の可能性もあり,慎重に行うべきである.

  • 山村 健太, 丹保 裕一, 西辻 雅, 出村 芳樹, 西 耕一, 藤村 政樹
    気管支学
    2011年 33 巻 1 号 62-63
    発行日: 2011/01/25
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
  • 小関 健一, 山岡 亜夫, 角田 隆弘, 清水 茂樹, 高橋 徳明
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1983年 1983 巻 6 号 798-806
    発行日: 1983/06/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    紫外線に対して高い感光性を示すとともに,すぐれた感光材料としての物性を有するかフェ帯レンジアクリラート系不飽和ポリエステル樹脂を合成し,このフォトポリマーの分光増感を行ない,可視アルゴンイオンレーザー光に対する感光特性について検討を行なった。レーザー記録特性は,直径1.25mmのビームを直接材料に照射する静的条件下,およびビームを光学系により25μmに絞り高速度で走査露光する動的条件下において測定した。その結果,4-(4-ブトキシフェニル)-2,6-ジフェニルチオピリリウム過塩素酸塩を分光増感剤として用いた系では,488nmのレーザー光に対して静的条件下で14mJ/cm2という高い感光性を示すことがわかった。しかし走査露光下では,10-6秒程度の短時間露光領域で相反則にしたがわなくなり感度の低下が生じてきた。増感によらず直接感光基を励起したジアゾ系フォトポリマー系においては,相反則不軌を示さなかったこと,および電子スペクトル,リン光発光スペクトルの測定から,分光増感したフ,オトポリマー系で見られた高照度短時間露光領域での相反則不軌挙動の原因は,三重項を経由するエネルギー移動機構にあることが明らかとなった。
  • 小関 健一, 宮口 生吾, 山岡 亜夫, 山田 栄一, 後藤 義隆
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1985年 1985 巻 1 号 119-127
    発行日: 1985/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    高い感光性を有するレーザー記録用材料を開発することを目的とし,本研究では 290nm 前後にしか感度をもたない有機過酸化物を分光増感した新しい光重合開始剤系に関し,レーザー記録感度をはじめとする感光諸特性について検討を行なった。
    分光増感剤として,チオピリリウム塩を用いた系は,紫外から 600nm 前後の可視域まで広い波長域にわたって高い光重合開始能を有することが明らかとなった。バインダーポリマーにポリ(N-ビニル-2-ピロリドン),モノマーにペンタエリトリトール=トリアクリラートを用い,これに ジ-t-ブチルージペルオキシイソフタラートと 4-(4-プトキシフェニル)-2,6-ビス)4-メトキシフェニル)チオピリリウム:テトラフルオロボラートを添加したホトポリマーは,紫外光に対し 27μJ/cm2,アルゴンレーザー(488nm)に対し 80μJ/cm2 の感度を示し,また相反則にしたがった感光挙動をすることが明らかとなった。感度は使用するパインダーポリマーの分子量および分子構造に大きく依存し, N-ビニルピロリドン構造を有するポリマー系は,ほかに比較し 1 ケタ以上高い感度を示した。これは,これらポリマー`マトリックス中における重合速度そのものが大きいことによることが明らかとなった。
  • 横井川 規巨, 山田 正法, 中井 宏治, 權 雅憲
    関西医科大学雑誌
    2013年 64 巻 1-5
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/07/10
    ジャーナル フリー
    症例は62歳,男性.2009年9月頃より頭部の掻痒,全身倦怠感が出現した.検診で肝機能異常を指摘され当院へ紹介となり血液検査にてCK値の上昇,前頭部~頭頂部にかけての紅斑,前額部・両頬部・鼻部及びその周囲に左右対称性の浮腫性紅斑を認めた.また上眼瞼の紫紅色浮腫性紅斑(ヘリオトロープ疹),両手指関節の伸側部の落屑性紅斑(Gottron徴候)を認めたため皮膚生検を行い皮膚筋炎と診断された.皮膚筋炎の症状が軽度であったためステロイド治療は行わなかった.その他理学的所見に異常はなかった.皮膚筋炎と診断した場合には悪性疾患を合併することが多いため全身検索が必要である.本症例では上部消化管内視鏡検査で胃噴門部前壁にType2の腫瘍を認め胃癌と診断した.その他,胸部CT検査,下部消化管内視鏡検査では他臓器に明らかな腫瘍は認めず胃癌に対する治療を先行し,胃全摘出術,Roux-en Y再建を施行した.術後は術前に見られた皮膚症状は改善傾向した.腫瘍摘出により皮膚症状が改善することが報告されているため皮膚筋炎の悪性腫瘍合併例では悪性腫瘍に対する治療を優先する.皮膚筋炎の中には皮膚症状を認めるが筋症状を欠く症例が存在しhypomyopathic dermatomyositisと合わせてclinically amyopathic dermatomyositisと呼ばれ皮膚筋炎全体の10~20%を占めている.本症例は胃癌の術後に皮膚症状の改善を認めたclinically amyopathic dermatomyositisの1例であり文献的考察を加えて報告する.
  • 境澤 隆夫, 砥石 政幸, 小沢 恵介, 西村 秀紀
    日本呼吸器外科学会雑誌
    2019年 33 巻 5 号 538-543
    発行日: 2019/07/15
    公開日: 2019/07/15
    ジャーナル フリー

    症例は38歳,男性.咳嗽を主訴に近医を受診し,胸部単純X線で右肺門部に腫瘤影を指摘された.胸部CTでは4.7 cm大の境界明瞭な腫瘤で,Fluorodeoxyglucose-positron emission tomography(FDG-PET)でstandardized uptake value(SUV)5.53の高い集積を認めた.超音波ガイド下経気管支針生検(Endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration:EBUS-TBNA)を2度実施したが確定診断が得られず,悪性腫瘍の可能性も考慮し右中下葉切除を施行した.病理組織診では肺内神経鞘腫と診断された.PET集積が高く悪性腫瘍との鑑別が困難であった肺内神経鞘腫の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

  • 井田 桃里, 橋本 誠雄, 鈴木 信明, 江部 佑輔, 矢野 敏雄, 佐藤 直子, 小池 正
    臨床血液
    2016年 57 巻 1 号 41-46
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/02/09
    ジャーナル 認証あり
    52歳男性。2006年に急性前骨髄球性白血病(APL)と診断され,レチノイン酸を含む寛解導入療法で寛解に達した。以後アントラサイクリン系抗腫瘍剤とcytarabineの組み合わせによる地固め療法を行い,分子生物学的寛解が維持されていた。2009年にAPL再発と診断され,三酸化ヒ素製剤(ATO)による寛解導入療法で第二寛解となり,さらにATOによる地固め療法を施行した。その後busulfanとmelphalanを前処置として自家末梢血幹細胞移植(auto-PBSCT)を施行した。Auto-PBSCTから4か月後に突然の気胸,急性呼吸不全を発症し,加療を行うも永眠された。剖検所見で肺組織に異型細胞やアポトーシス細胞を認め,これらの変化は全身の多臓器でも認められた。Auto-PBSCT後の呼吸器障害はその原因が特定できず,特発性間質性肺炎と診断されることが多い。本症例は急性呼吸不全の臨床像が前面にでていたが,解剖病理所見では全身多臓器に細胞障害を示唆する異型細胞を認め,auto-PBSCTの前処置で用いたアルキル化剤が関与していると考えられた。
  • 日本エイズ学会誌
    2005年 7 巻 4 号 418-421
    発行日: 2005/11/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 日本エイズ学会誌
    2005年 7 巻 4 号 415-418
    発行日: 2005/11/20
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 寺田 志洋, 井坂 光宏, 保浦 慶之, 児嶋 秀晃, 髙橋 祥司, 大出 泰久
    日本呼吸器外科学会雑誌
    2018年 32 巻 6 号 719-724
    発行日: 2018/09/15
    公開日: 2018/09/15
    ジャーナル フリー

    背景.神経鞘腫はSchwann細胞に由来する良性腫瘍であり,気管支・肺発生は稀とされている.

    症例.36歳,女性.健診の胸部単純写真で異常陰影を指摘され,胸部CTで右B9/10分岐部に辺縁明瞭な結節を認めた.PET-CTではSUV max 1.83の集積を認めた.気管支鏡検査では確定診断に至らず,悪性が否定できないために手術の方針となった.右底区域切除術を行い,術中迅速診断で神経鞘腫を疑い悪性所見はなかったために追加切除は行わずに終了した.病理所見では抗S100蛋白抗原陽性の紡錘形細胞の増殖を認め,肺内神経鞘腫と診断された.

    結語.区域気管支間から発生した肺内神経鞘腫に対し診断治療目的に底区域切除術を行った一例を経験した.同疾患は術前診断が困難であり,術前PET-CT所見を中心とした文献的考察を加えて報告した.

  • 佐藤 征二郎, 鈴木 信明, 富樫 賢一
    気管支学
    2010年 32 巻 2 号 181-185
    発行日: 2010/03/25
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
    背景.気管支発生の神経鞘腫はこれまで本邦にて本症例を含めて51例の報告をみるのみである.また,神経鞘腫に隣接して発生した肺腺癌の報告例はない.今回われわれは,左B^<1+2>の入口部に発生した神経鞘腫合併肺腺癌の1例を経験したので報告する.症例.症例は75歳男性.主訴は咳嗽,喀痰.2年前より症状あり受診.胸部CT上,左上葉S^<1+2>領域に異常陰影を認めた.4か月後のフォローCTで同結節の増大と腫瘍マーカーの上昇を認めた.気管支鏡検査にて左B^<1+2>に隆起性病変があり,生検を行ったところ抗S-100蛋白抗体陽性の紡錘形細胞を認め,神経鞘腫の診断となった.悪性の可能性も否定できず手術による治療を選択し,術中迅速診断にて肺腺癌の診断を得たため,左肺上葉切除リンパ節郭清を行った.切除病理所見では肺腺癌の中枢に不連続性に複数の神経鞘腫を認めた.結果.術後経過は良好で現在再発兆候は認めていない.結論.極めて稀ではあるが,神経鞘腫に隣接し肺癌の発生の可能性もあることより,治療前の正確な診断と適切な治療法選択が肝要である.
  • 吹谷 美佳, 丸川 活司, 清水 知浩, 宮越 里絵, 安孫子 光春, 畑中 佳奈子, 三橋 智子, 松野 吉宏
    日本臨床細胞学会雑誌
    2018年 57 巻 1 号 50-55
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー

    背景 : IgG4 関連疾患は全身諸臓器に多彩な病態を呈するが, 体腔液中の細胞所見に関する報告は少ない. 今回, 臨床像等から IgG4 関連疾患と考えられた 1 例の胸水中に IgG4 陽性形質細胞浸潤を証明できたので報告する.

    症例 : 70 歳代, 女性. CT にて両側胸水, 心囊液貯留, 胸膜の軽度肥厚を認めた. 血中 IgG および IgG4 とも高値であった. 悪性疾患除外目的に胸水穿刺された. 胸水細胞像では小リンパ球主体の背景に, 異型の乏しい形質細胞が多数みられた. 明らかな悪性細胞は確認できず, 臨床所見から IgG4 関連疾患が疑われたが, 組織生検標本や細胞診標本での IgG4 陽性形質細胞の証明や形質細胞腫瘍の否定が困難であった. 胸水セルブロック切片の細胞所見も同様であったが, 免疫組織化学染色にて IgG 陽性形質細胞の約 50%強が IgG4 陽性を示した. Ig 軽鎖制限は認めず, 臨床所見など総合的に考慮し IgG4 関連疾患に伴う形質細胞浸潤と判断した.

    結論 : 本例では, セルブロックを併用したことにより IgG4 陽性形質細胞の証明や腫瘍性疾患の除外が可能となった. IgG4 関連疾患の診断のためには体腔液細胞診とセルブロック作製も有用な情報を提供すると思われる.

  • 小関 健一, 鈴木 信明, 山岡 亜夫, 角田 隆弘
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1983年 1983 巻 12 号 1703-1707
    発行日: 1983/12/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    高感度レーザー記録用ホトポリマーの開発にあたり,本研究ではポリ(p-アジド安息香酸ビニル)に分光増感剤として4-(4-ブトキシフェニル)-2,6-ジフェニルチオ・ピリリウム塩を添加した感光系について,可視アルゴンイオンレーザー光(488nm)の走査露光下における感光特性について調べた。その結果,感光性は照射光強度の増加につれて低下するという高照度相反則不軌挙動が観察された。レーザー光強度が104J/cm2・s以上,一画素あたりの露光時間が10-6秒以下になると相反則からのずれが大きくなる。この相反則からのずれは,SchwarzschildのP値を用いて定量化し,露光条件の補正が可能であることを示した。したがってレーザー出力および露光条件をある範囲内において設定すれば,この感光系はすぐれた感光材料として使用することができる。光照射時の電子スペクトル変化およびポリマーのモデル化合物を使用したリン光測定のStern-Volmerプロットなどから,この光反応系は,三重項-三重項エネルギー移動を利用した分光増感系であることが明らかとなり,高照度短時間領域における相反則不軌挙動の原因が,おもに露光中において基底状態に存在する増感剤分子数の低下にあることが推察された。
  • 中村 賢市郎
    日本写真学会誌
    1984年 47 巻 5 号 313-323
    発行日: 1984/10/28
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    Recent progress in research and invention of photopolymers are reviewed. Recent main advancements in their research activities are described. Photo-resists, UV-resists, electron beam resists, X-ray resists are reviewed and future view of photopolymers in micro-patterning is discussed.
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