非イオン性造影剤iomeprolのhigh performance membrane (HPM) dialyzerを用いた血液透析による除去を
in vitroおよび臨床例で検討した.
In vitro (Q
B200m
l/min, Q
D500m
l/min, 4h) での透析による除去率はメルトラフラックス150 (MF150: CDA): 99.9%, KF20C (EVAL): 99.7%, BK1.6F (PMMA): 99.2%と各dialyzer間で差は認められなかったが, 透析膜への吸着率ではMF150: 16.7%, KF15C: 35.7%, BK1.6F: 49.4%とBK1.6Fで高い吸着率を示した. 臨床例での除去率はメルトラフラックス110 (MF110: CDA): 81.8%, 73.7%, MF150: 89.4%, KF20C: 84.5%, BK1.6F: 80.5%, 77.3%, FB210U (CTA): 84.8%, FB210U (HDF施行): 89.9%といずれのdialyzerにおいても効率良く除去された. Iomeprolは問題となる副作用もなく透析により効率良く除去されるため腎機能の廃絶した慢性透析患者にも安全に使用できると思われた.
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