光ファイバケーブルの材料の1つであるポリ (
p-フェニレンテレフタルアミド) をバッチ式超臨界水処理装置で分解 (反応温度300~600℃) した. 反応生成物をガスクロマトグラフー質量分析装置 (GCMS), 高速液体クロマトグラフィー (HPL) で分析したところ, 原料である
p-フェニレンジアミンのほか, ベンゼン, 二酸化炭素などが回収された. また
p-フェニレンジアミンの収量は, 最大, 理論値に達した. 超臨界水処理の際, 添加剤としてアルカリまたは酸素を加えることにより, 収量が増加することがわかった. また, このポリアミドは, 連続式超臨界水処理装置によっても同様に処理できることから, 大容量のケミカルリサイクルの実現可能性が示された.
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