八木 浩司, 山田 隆二, 佐藤 昌人, 若月 強, 本山 功
日本地すべり学会誌
2024年
61 巻
3 号
77-83
発行日: 2024年
公開日: 2024/06/18
ジャーナル
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2022年8月豪雨に伴い, 山形県飯豊町の小白川と萩生川に挟まれた地域では崩壊などの斜面災害が2,000箇所以上で発生した。箇所数的には30°前後の急傾斜面での発生が顕著であるが, 流れ盤を示す25°程度のやや傾斜の緩い斜面で発生したものは土石流になったものもあった。調査地域北側について, 2022年豪雨の前後2時期の高解像度DEMの差分から, 豪雨に伴う地変の大半は移動層の厚さが5m以下と浅い表層崩壊であることが確認された。2022年豪雨に伴う崩壊周辺には古い崩壊の痕跡が存在する。これらは1967年の羽越豪雨で形成された可能性がある。
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小山内 信智, 海堀 正博, 山田 孝, 笠井 美青, 林 真一郎, 桂 真也, 古市 剛久, 柳井 清治, 竹林 洋史, 藤浪 武史, 村上 泰啓, 伊波 友生, 佐藤 創, 中田 康隆, 阿部 友幸, 大野 宏之, 武士 俊也, 田中 利昌, 小野田 敏, 本間 宏樹, 柳井 一希, 宮崎 知与, 上野 順也, 早川 智也, 須貝 昂平
砂防学会誌
2019年
71 巻
5 号
54-65
発行日: 2019/01/15
公開日: 2020/01/15
ジャーナル
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On 6th September 2018, a large earthquake (the 2018 Hokkaido Eastern Iburi Earthquake) with the magnitude of 6.7 struck the eastern Iburi region, Hokkaido and triggered numerous landslides. The landslides were distributed densely over hilly areas (400 km2) in Atsuma, Abira, and Mukawa Town, the total area of which reached 13.4 km2. All landslides were shallow landslides except a large-scale deep-seated one generated in midstream area of the Hidaka-Horonai River. The area is covered by thick pyroclastic fall deposits derived from the Tarumae Volcano etc., and the strong seismic shock triggered shallow landsliding of them. Some shallow landslides occurred at a relatively gentle slope (<15°). Shallow landslides moving along a valley topography tended to travel longer than those moving along a non-valley topography. In catchments where shallow landslides densely occurred, the ratio of landslide area to the total catchment area was very large compared with past earthquake events, suggesting that the catchments became highly devastated. Based on these survey results, we propose viewpoints for preventing secondary disasters in the damaged area and for promoting countermeasures against and studies on earthquake-induced landslide disasters in volcanic regions.
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河村 優詞
行動分析学研究
2019年
33 巻
2 号
102-109
発行日: 2019/02/10
公開日: 2020/02/10
ジャーナル
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研究の目的 知的障害特別支援学級在籍児童において、漢字学習への選好に及ぼす要因を検討することを目的とした。研究Ⅰでは低選好課題の後に高選好課題を行う場合の選好傾向を、研究Ⅱでは低選好課題の後に課題の選択機会がある場合の選好傾向を検討した。研究計画 学習課題間の選好査定を実施した。研究Ⅰでは低選好課題のみを行うプリントと低選好課題の後に高選好課題を行うプリントを児童に選ばせた。研究Ⅱでは低選好課題の後に課題の選択機会のあるプリントと選択機会の無いプリントを児童に選ばせた。場面 小学校の教室で実施した。参加児 特別支援学級に在籍する4名の児童であった。独立変数の操作 高選好課題の有無(研究Ⅰ)および選択機会の有無(研究Ⅱ)であった。行動の指標 各プリントに対する参加児の選択を指標とした。結果 研究Ⅰでは低選好課題の学習量が多くても、高選好課題を含むプリントが選好された。研究Ⅱにおいて一部の参加児では、低選好課題の学習量が多くても選択機会のあるプリントが選好された。結論 課題選択の傾向から高選好課題や選択機会が強化子として機能した可能性のあるケースが存在した。しかし、厳密に強化子として機能したか否かは検証できておらず、今後の課題として残された。
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日高 伸, 石川 祐一, 松野 孝治, 福原 道一
会議録・要旨集
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松本 卓也, 増永 二之
会議録・要旨集
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隅田 裕明, 松田 昌也, 齋藤 はるか, 多田 亘児, 上田 眞吾, 川東 正幸, Do M. Nhut, Ngo N. Hung, Nguyen B. Ve
会議録・要旨集
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小松 謙之, 青木 宏太, 佐田 健志
ペストロジー
2023年
38 巻
1 号
11-13
発行日: 2023/03/24
公開日: 2024/03/24
ジャーナル
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2021年に福岡県の物流倉庫と食品倉庫,さらに神奈川県の食料品扱い店舗でトルキスタンゴキブリを捕獲した.1978年に大阪市で初めて報告されて以降,日本での報告が増加している.その要因として物流件数の増加と,爬虫類の餌昆虫としての流通量の増加が考えられた.これらより,本種は注意すべき重要な害虫種であると考えられる.
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角野 智紀, 齋藤 はるか, 市岡 浩子
ペストロジー
2006年
21 巻
1 号
13-15
発行日: 2006/06/30
公開日: 2019/04/10
ジャーナル
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愛知県海部郡蟹江町の港湾地帯にある倉庫でトルキスタンゴキブリ
Blatta lateralisの若虫と成虫が2005年6月から10月にかけて捕獲されたが,これは愛知県では初記録であった.本種の生態と生活史を考え合わせ,当該倉庫内に定着している可能性があると判断した.今後,空調が完備した建築物等での本種の繁殖および害虫化が危惧される.
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細井 淳, 古澤 明
地質調査研究報告
2023年
74 巻
4 号
167-178
発行日: 2023/11/02
公開日: 2023/11/08
ジャーナル
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福島県南部から茨城県北部を流れる久慈川は,関東北部山地と関東平野の北東部を横断する川である.久慈川沿いに発達する段丘の編年は,関東北部山地の隆起や山地と平野部での造構運動の違いを検討する情報をもたらす.今回,久慈川右岸の大子町南田気地区に発達する段丘から,大山倉吉テフラ(DKP)を発見した.本テフラは火山ガラスが残存しており,その屈折率と主成分化学組成及び鉱物の記載岩石学的特徴は既報のDKPテフラのデータと一致する.段丘の離水年代と現河床と段丘面の比高に基づくと,関東北部山地内と関東平野部(瓜連丘陵東部)の久慈川沿いに発達する段丘は,現河床からの比高に基づく対比が可能であることが分かった.また,少なくとも最近6万年以降は関東北部山地と関東平野北部の間で顕著な造構運動の違いはなかったことが考えられた.
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会議録・要旨集
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森 洋, 野田 龍, 厚井 高志, 鄒 青穎, 荒井 健一, 金 俊之, 櫻井 由起子, 對馬 美紗, 齋藤 はるか, 佐藤 達也, 講武 学, 大坪 俊介, 金子 秀人, 丹羽 諭, 森 千夏, 松尾 新二朗, 池田 一, 工藤 唯志, 北村 一貴, 林 一成, 寒河江 岳雄, 西尾 克人, 山口 和真, 貝羽 哲郎
砂防学会誌
2023年
75 巻
6 号
25-35
発行日: 2023/03/15
公開日: 2024/03/15
ジャーナル
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鄒 青穎, 金 俊之, 厚井 高志, 山本 佑介, 小岩 直人, 野田 龍, 井良沢 道也, 加藤 清和, 對馬 博, 森 洋, 岩田 英也, 佐藤 達也, 池田 一, 工藤 唯志, 小林 基比古, 荒井 健一, 黒岩 知恵, 古賀 勇輝, 石川 丈瑛, 對馬 美紗, 長野 英次, 三浦 順, 齋藤 はるか, 川上 礼央奈
砂防学会誌
2022年
74 巻
6 号
41-51
発行日: 2022/03/15
公開日: 2023/03/15
ジャーナル
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鈴木 毅彦, 斎藤 はるか, 笠原 天生, 栗山 悦宏, 今泉 俊文
第四紀研究
2016年
55 巻
1 号
1-16
発行日: 2016/02/01
公開日: 2016/03/15
ジャーナル
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東北日本弧南部,福島県会津坂下町で得た3本のボーリングコアからテフラを検出し,これらの認定を行い会津盆地中西部地下のテフラ層序を確立した.また放射性炭素年代測定も実施し,それらの結果と合わせて盆地堆積物の年代と堆積速度を求めた.地下約100m以浅の堆積物はシルト・泥炭・砂を主体とし,ところにより礫層やテフラを挟む.認定したテフラは上位からNm-NM(5.4ka),AT(30ka),DKP(55~66ka),Nm-KN,Ag-OK(<85.1ka),TG(129ka),Sn-MT(180~260ka)である.最長コアから得た堆積速度は,地表/DKP間で0.46~0.55m/kyrs, DKP/TG間で0.19~0.23m/kyrsである.
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河本 夏雄, 冨田 秀一郎
蚕糸・昆虫バイオテック
2019年
88 巻
1 号
1_007-1_023
発行日: 2019年
公開日: 2020/05/18
ジャーナル
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山田 眞嵩, 河合 貴之, 西澤 文勝, 鈴木 毅彦
地質学雑誌
2018年
124 巻
10 号
837-855
発行日: 2018/10/15
公開日: 2019/01/24
ジャーナル
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電子付録
本研究では火砕流堆積物を3枚記載し,上位からSo-OT,So-TN,So-KTとした.So-OTは上位の火砕流堆積物と下位の降下軽石堆積物とに大別される.3枚の火砕流堆積物は火山ガラスの主成分化学組成などにより明確に区別できる.また,So-OTの降下テフラを6地点で確認し,陸域での観察地点の北端は福島市南部である.火砕流堆積物群と他のテフラとの関係は,上位よりSo-OT,So-TN,A4Pm,So-KT,A2PmまたはA1Pmとなり,BT72がSo-TNの下位に位置する.これらのことからSo-OTおよびSo-TNの噴出年代は300~337ka,So-KTの噴出年代は337~410kaと推定される.So-OT,So-TN,So-KTの給源は,各火砕流堆積物が含む本質物の粒径や降下火砕物の粒径・層厚変化などから塩原カルデラであると考えられる.
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会議録・要旨集
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会議録・要旨集
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