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クエリ検索: "ATBC-PVC"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 阿部 裕, 山口 未来, 片岡 洋平, 六鹿 元雄, 佐藤 恭子, 杉本 直樹
    食品衛生学雑誌
    2023年 64 巻 4 号 145-153
    発行日: 2023/08/25
    公開日: 2023/09/05
    ジャーナル フリー
    電子付録

    2019~2020年に市販されていたポリ塩化ビニル(PVC)製おもちゃ220検体を対象に使用可塑剤の調査を行った.その結果,15種類の可塑剤が同定された.この内フタル酸エステル類(PAEs)は4種類であった.また,本研究では同定に至らなかったが,PAEsと推定されるこれまで検出したことのない3種類の可塑剤も検出された.軟質PVC製おもちゃ209検体ではテレフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHTP)の検出率が最も高く,指定おもちゃでは71.2%,指定おもちゃ以外では88.9%であり,過去の調査から徐々に増加している傾向がみられた.その他の特徴として,アセチルクエン酸トリブチルやアジピン酸エステル類の使用量の減少が確認された.規制対象の6種のPAEsは指定おもちゃでは引き続き使用されていなかったが,フタル酸ジイソブチルの使用が増加した.一方指定おもちゃ以外ではPAEsのうち特にフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)の検出率が約1/10に減少した.1検体あたりの使用量は5年前の調査から継続して低いレベルを維持していた.このように,現在国内で流通するPVC製おもちゃに主に使用されている可塑剤はDEHTPであり,その他の可塑剤の使用は減少していることが明らかとなった.

  • 阿部 有希子, 杉田 たき子, 和久井 千世子, 新野 竜大, 四方田 千佳子, 石綿 肇, 棚元 憲一, 米谷 民雄
    食品衛生学雑誌
    2003年 44 巻 3 号 168-174
    発行日: 2003/06/25
    公開日: 2009/01/21
    ジャーナル フリー
    軟質玩具の表示および可塑剤について調査を行った.2000年度および2001年度に購入した96製品の素材表示について調査を行ったところ,2000年度購入分の 43%, 2001年度購入分の 68% に表示が施されていた.軟質ポリ塩化ビニル(PVC)製73製品については,可塑剤の種類および含有量の調査を行った.検出された可塑剤は,フタル酸エステル3種類とその他6種類であり,これらのうちフタル酸ジイソノニル,フタル酸ジ(2-エチルヘキシル),アジピン酸ジイソノニルおよびクエン酸O-アセチルトリブチルは検出率が高く,含有量も多かった.可塑剤総含有量の平均値は2000年度280 mg/g, 2001年度227 mg/gであった.また,2001年度は酸化防止剤,4-ノニルフェノールおよびビスフェノールAについても調査を行った.
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