本稿では,陽的/陰的混合FDTD法による二次元解析手法を提案する.本手法では,セルサイズが一様でない解析領域に対して,小さなセルからなる部分領域には時間刻み幅に対して無条件安定なADI-FDTD法,大きなセルからなる部分領域には
CFL
条件
を有するFDTD法を適用する.その結果,小さな時間刻み幅の使用を避けることができ,効率的な解析を行うことができる.本研究では,セルサイズの相異なる部分領域の境界について新たに更新式を定式化する.最後に,セルサイズが一様でない二次元領域についてシミュレーションを行い,本手法の有効性を示す.
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