「1人1台Chromebookが来たら情報の授業はどう変わるのですか?」.
きっかけは同僚の何気ない質問からだった.今年度新設されたICT情報課.そこを任される立場にあって,その質問に即答できないことが恥ずかしかった.日本全国どの高校にもパソコン教室があり,クラス人数分のWindows PCがある.そんな環境で今まで授業を当たり前のように行ってきた私にとって,1人1台端末の導入に何の意味があるのだろうかと思った.それがきっかけとなってパソコン教室を飛び出し,普通教室でChromebookを使っての授業をすることとなる.学習環境の変化や,OSやソフトウェアの違い,クラウド上でのデータ管理の特性など,様々な気付きがあったチャレンジの1年だった.昨年度までに,GIGAスクール構想によってChromebookが360台(3人に1台)配備されていたが,重たい保管庫の移動や出し入れの手間などで,授業で活用されているケースは少なかった.そこで今年度,本校は1人1台端末の先行実践として,校内のChromebookを新入生である1年生全員に貸与(持ち帰りも可)することとなった.
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