本研究の目的は,高校生スピードスケート選手を対象に,夏期合宿時のコンディション評価についてWeb サービスを用いたアンケート(
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)を実施し,得られた知見の評価・検討,そして,今後の合宿時コンディション管理に役立てることである。対象は,高校スピードスケート部に所属する,16名(男子9名,女子7名)とした。合宿期間は,2018年8月の6日間(5泊6日)であり,期間中にコンディション評価項目(排便,体調,疲労感,食欲,食事摂取状況,水分摂取,身体状況およびトレーニングへの取り組みに関する内容)を任意に設定した
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を実施した。その結果,合宿開始から終了にかけて疲労感を強く感じる選手が増えたが,食事量や水分摂取量は維持できていたと推測された。本知見を得られた理由として,遠隔において管理栄養士が
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結果を確認することで,食事や水分摂取に関する情報提供を適切に実施できたことが考えられる。本研究から,合宿期間中の
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は,コンディション評価に有用であることが示唆された。
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