日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡治療に難渋した出血性膵仮性嚢胞の1例
岡野 直樹藤塚 宣功萩沢 良美日毛 和男佐藤 大介三浦 富宏片山 雅彦五十嵐 良典飯田 和成三木 一正
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2004 年 46 巻 5 号 p. 1077-1081

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抄録

 症例は36歳男性.平成10年より急性膵炎を反復.平成14年5月膵炎が再燃し当院に転院.CTで内部に高吸収域を伴う50mm大の嚢胞を膵尾部に認め,出血を伴う膵仮性嚢胞と診断した.膵管ステント(PS)を留置したが嚢胞の縮小を認めず7月11日に内視鏡的経鼻膵管ドレナージ(ENPD)に変更後,嚢胞はやや縮小し24日に抜去した.2日後に嚢胞内再出血を認めたが出血部位は不明であった.再びENPDを施行し嚢胞は縮小傾向となり,PS変更,その後再増大なく,11月21日にPSを抜去した.以後,膵炎の再燃は認めていない.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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