てんかん研究
Online ISSN : 1347-5509
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原著
ガバペンチンの有効性と安全性についての多施設共同研究
小出 泰道長尾 雅悦福島 克之宇留野 勝久笹川 睦男高橋 幸利岡田 久渡邊 宏雄高田 裕井上 美智子夫 敬憲後藤 一也馬場 啓至森川 建基井上 有史
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2009 年 27 巻 1 号 p. 12-21

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抄録
新規抗てんかん薬であるガバペンチン(GBP)の使用状況、有効性、安全性について、多施設共同で調査を行った。2006年9月から2008年2月までのGBP使用例303例のデータを検討したところ、50%以上の発作頻度減少が49例(16.2%)で認められ、これは国内臨床試験の結果とほぼ同等の有効性であった。眠気を筆頭に、約半数の症例で副作用が認められたが、重篤な副作用は少なく、高い忍容性が示唆された。ただし、ミオクローヌスの発現や増悪(5例)、てんかん重積(2例)を呈した症例があり、注意が必要と思われた。
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© 2009 日本てんかん学会
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