除染作業で収集された草本類等の可燃物は、焼却により減容・無機化することが有効である。ただし、焼却により発生する焼却灰(飛灰・主灰)には、放射性セシウムが高濃度に濃縮されるため、より安全な取扱いが求められる。この高濃度に汚染された焼却灰に、少量の水、固化材を添加し、高周波の外部振動で密実に固化する特殊技術「超流体工法」を適用した。その結果、①汚染焼却残渣を容積で概ね30%減容できること、②所定の強度を有する固化体を製造でき十数段の積上げ保管が可能になること、③遮水性に優れる固化体が得られること等が分かった。また、実証工事を実施し、同技術で実物大の模擬固化体を製造できることも確認した。汚染焼却灰に同技術を適用することにより、中間貯蔵施設や最終処分施設の限られた空間を有効に利用することが可能になる。