日本機械学会論文集 B編
Online ISSN : 1884-8346
Print ISSN : 0387-5016
回転場の乱流境界面層におよぼすコリオリ力の効果について : 乱れの構造および三次元性について
児山 秀晴福田 雅文益田 重明有賀 一郎渡部 一郎
著者情報
ジャーナル フリー

1979 年 45 巻 397 号 p. 1266-1277

詳細
抄録

二次元乱流境界層の乱れの構造におよぼすコリオリ力の影響を明らかにするため、平均速度とレイノルズ応力の分布を三次元的に測定し、以下の結論を得た。圧力側でTayler-Gortler形縦うずが発生し、流れ場が回転軸方向に非一様化する。また回転パラメータが大きい領域で縦うずが崩壊し、一層高い乱れ状態となる。逆に負圧側では、流れ場が回転軸方向に一様化する。また乱れがおさえられ、境界層厚さ方向から流れ方向成分に乱れのエネルギが変換されることが確認された。

著者関連情報
© 社団法人日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top