1979 年 45 巻 397 号 p. 1266-1277
二次元乱流境界層の乱れの構造におよぼすコリオリ力の影響を明らかにするため、平均速度とレイノルズ応力の分布を三次元的に測定し、以下の結論を得た。圧力側でTayler-Gortler形縦うずが発生し、流れ場が回転軸方向に非一様化する。また回転パラメータが大きい領域で縦うずが崩壊し、一層高い乱れ状態となる。逆に負圧側では、流れ場が回転軸方向に一様化する。また乱れがおさえられ、境界層厚さ方向から流れ方向成分に乱れのエネルギが変換されることが確認された。