食品衛生学雑誌
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遺伝子組換えパパイヤからの組換え遺伝子の検知
合田 幸広浅野 卓哉渋谷 雅明日野 明寛豊田 正武
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2001 年 42 巻 4 号 p. 231-236

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抄録

日本で安全性審査未終了のGMパパイヤ(55-1系統,Sunup)について,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いた検知法を検討した.Papain遺伝子を検知するプライマー対を陽性対照とした結果,生食用パパイヤでは,シリカゲル膜タイプのキットで,缶詰由来のパパイヤでは,イオン交換樹脂タイプのキットで,パパイヤ由来の遺伝子が良好に抽出精製され,検知されることが明らかとなった.更に,生食用のものでは,GUS遺伝子,NPTII遺伝子のみを検知するプライマー対を含め5種のプライマー対で特異的にGMパパイヤが検知されることが判明した.他方,缶詰由来のパパイヤでは,2種類の生物に由来する連続したDNA領域を増幅するプライマー対を用いた場合,良好な検知結果が得られた.

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© 2001 公益社団法人 日本食品衛生学会
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