腸内細菌学雑誌
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プロバイオティクス, プレバイオティクスそして免疫
上野川 修一
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2002 年 15 巻 2 号 p. 91-95

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抄録

われわれは免疫系によって, 病原微生物による感染症の罹患, そしてさらにがんの発症から守られている.この免疫系のうち, 最も大きく精緻な構造を持っているのが腸管免疫系である.腸管免疫系には, 独特の性質を持った器官や細胞の抗体が存在し, 生体の防御にあたっている.すなわち, 腸管独特の抗体である免疫グロブリンAを産生し, 病原菌の侵入を防ぎ, 食品によるアレルギーを防ぐたあの経口免疫寛容を誘導している.本稿では, 腸内微生物, プロバイオティクス, プレバイオティクスとこの腸管免疫系との相互作用, そしてそれによって誘導される免疫反応にっいて述べる.

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© 財団法人 日本ビフィズス菌センター
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