日本臨床麻酔学会誌
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第21回日本麻酔・医事法制(リスクマネジメント)研究会 特別講演
死亡時画像診断(Ai)の教えるもの
山本 正二
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2016 年 36 巻 1 号 p. 84-91

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抄録

死亡時画像診断(Ai)について解説する.現状では,犯罪見逃し防止や,医療関連死などが疑われる症例に対してのAiの実施が先行するような形をとっているが,今後はより広く社会に普及するシステムになるだろう.なぜならば,人間死ぬのは一度きりで,Aiを受けるのも一度きりだからだが,CT装置が普及している日本なら,誰でもどこででもAiを受けることが可能である.これほど平等な死因究明方法はほかにない.2015年10月には医療事故調査制度も施行され,Aiは重要な役割を果たすことになるだろう.

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© 2016 日本臨床麻酔学会
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