2008 年 21 巻 6 号 p. 423-438
温暖化による流域スケールでの降水量変化を明らかにするため,パターン分類化手法とWeather Generatorを組み合わせ,全球大気海洋結合モデルによるシミュレーション結果を1 km,1時間のスケールにダウンスケールする手順の検討を行った.日本の尻別川(北海道),五ヶ瀬川(宮崎県)に適用したところ,時空間的降水量分布に大きな変化が生じることが得られた.さらに,これを分布型流出モデルに入力した結果,将来の両河川流域での水利用に関しても時空間的に変化が出ることを把握した.