化学と生物
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解説
エピジェネティクスと生活習慣病
亀井 康富江原 達弥高橋 真由美小川 佳宏
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2010 年 48 巻 12 号 p. 839-843

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抄録

これまで遺伝素因によるところが大きいと考えられてきた「太りやすい」体質の原因に,栄養環境を含めた環境因子が少なからず影響を与えていることが明らかとなりつつある.胎児期~新生児期は器官が形成される可塑性の高い時期であり,この時期の栄養状態や摂取する食品成分により成人期の肥満や生活習慣病の易感受性が決定される可能性がある.ここでは,代謝疾患である生活習慣病のエピジェネティクス制御に関する最近の研究の動向を概説し,今後を展望する.

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© 2010 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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