一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
58回大会(2006年)
セッションID: 1P-24
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ポスター発表
魚介類の意識と嗜好
*川村 昭子
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抄録

 [ 目的 ]  第55・56回大会において「短大生における野菜・魚介類の意識」について調査の一部を報告した。今回は、魚介類に対する意識・嗜好、利用状況と調理について検討した。
[ 方法 ] 2002・2003・2005年、短大生369名を対象として自己記入法により実施し、即時回収した。調査内容は、魚介類への意識と嗜好、好きな魚、嫌いな魚、よく利用される魚介類の嗜好と調理法などについて質問し、自由回答あるいは選択回答の形式をとった。これらの結果を集計し、検討した。
[ 結果 ]  自宅通学生は58.3%、下宿学生は41.7%で、北陸三県(石川・富山・福井)出身者がほとんどである。意識としてはほとんどの学生が大事であるとし、嗜好的には「好き」と「普通」で93.8%を占めたが、摂取状況では食べているが50.1%、あまり食べていないが49.9%であった。下宿学生は自宅通学生より大事であると意識は高いが、実際には一人ではなかなか困難で食していない傾向であった。イメージとしては、調理法が多種あり、美味しい、健康によい、生臭い、調理しにくい、骨があり食べにくいなどとし、調理法の嗜好に相違がみられた。好きな魚として、アジ、イカ、エビ、サケ、サバ、サンマ、ブリ、マグロなどが多く記され、日常よく利用されていた。嫌いな魚は嫌いだから思い出さないのかあまり記されていなかった。よく利用される魚介類20種を選び、調理法について調査すると、「焼く」「煮る」が全魚介類に、エビ、サケ、サヨリ、タイ、タラなどは「生」「焼く」「油焼き」「煮る」「揚げる」「蒸す」「汁もの」の全調理法に用いられていた。

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© 2006 一般社団法人 日本家政学会
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