特定建築物の環境調査の一環として、美術館・博物館内の化学物質 (揮発性有機化合物 (VOCs), 二酸化窒素, アルデヒド類) 及び物理的因子の計測を実施し、室内空気汚染状況を把握するとともに、従業員の個人曝露濃度の測定を実施した。
美術館と博物館で測定対象とした化学物質, 物理的因子ともに問題となる値は認められなかった。これは特定建築物においては, 以前から強制換気や定期環境測定が導入されており, また, 化学物質の含有が少ない建材の使用等の結果として良好な環境が維特されているためと考えられた。