抄録
本研究では,近年注目を集めている「持続可能な開発のための教育(ESD)」の中にアートや体験型の活動を位置づけ,それらの実践を評価するための「想像力」や「感性」を捉える指標の検討を行った。はじめに芸術教育の専門家へのインタビュー回答等を整理し,4つのカテゴリから構成される「持続可能な社会のための想像・表現コンピテンシー」(CCS)を抽出した。さらに,大学生及び高校生に対して質問紙調査を実施し,尺度の妥当性の検証を行った。本研究が一つの契機となって,教育目標として設定されながらほとんど客観的に評価・議論されることのなかった想像力や感性等に関わる指標の検討が進み,それらの育成のための実践的・理論的知見が精緻化されることが期待される。