美術教育学:美術科教育学会誌
Online ISSN : 2424-2497
Print ISSN : 0917-771X
ISSN-L : 0917-771X
協同的な学びとしての相互鑑賞活動の可能性についての考察
パーソンズによる発達段階の鑑賞法の図画工作科への応用
松井 素子
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 39 巻 p. 301-313

詳細
抄録
 美術科教育では子供たちの感性を豊かにするという目標で表現・鑑賞活動が実践される。中でも相互鑑賞活動には,表現活動の開始から作品の完成に至るまで,どのようなおもいが作品に込められ表現されているかが相互に共有,理解されやすい特徴がある。図画工作科の対話を重視した相互鑑賞活動において,発達段階に即した鑑賞法の段階分けを唱えたパーソンズ(1987)の理論で測定すると,子供たちの対話がその段階を超えているのではないかと感じられることが度々あった。  そこで,小学3年生における実践において,パーソンズの発達段階を踏まえた理論に則して分析し,新しい資質・能力を育む協同的な学びとしての相互鑑賞活動の可能性を考察した。  新しい鑑賞の視点とは,個々の多様な観点を用いて,対話と協働により,新しい自分たちの「価値」を生み出す力であるとの結論に至った。
著者関連情報
© 2018 美術科教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top