抄録
本論はサードエイジシニアが社会参加として行う,美術制作におけるグループ学習の効果 について検討する。グループで美術制作学習を行う65歳から76歳の男女11人を対象にしたイ ンタビューから,M-GTAによる分析を行った結果,学習者の「学習行動を支える要因」,1 「学習目的」,2「学びの価値」,3「学習の展望」の 3 つが確認された。「学習目的」は 学習スタート,「学びの価値」は学習活動全般,「学習の展望」は学習の継続に関する学習行 動を支える要因と捉えた。「学習の展望」による学習継続行動は,「理想の楽しみの探求」を 生み出し,「学習の楽しみの広がりと深まり」という効果を確認した。学習における社会的関 係は,「学びの価値」に影響し,作品制作の技能向上に効果的な要素であることが分かった。