美術教育学:美術科教育学会誌
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[書評]マリオ・ウアラス「建設現場としての美術授業」(カール-ペーター・ブッシュキューレ編著『ヨーゼフ・ボイスと芸術教育』オランダ・ブリル社,2020年 所収[英文])
宇田 秀士
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2025 年 46 巻 p. 269-281

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抄録
M. ウアラス著作は,C.-P. ブッシュキューレ編著『ヨーゼフ・ボイスと芸術教育』(2020)に収録された。ブッシュキューレらの主張する「芸術教育」理論は,J. ボイスの「拡張された芸術概念」をふまえて構築されており,ウアラスの実践と提案も,基本的にその「芸術教育」の主張にそっている。ウアラス著作は,ドイツの基礎学校(小学校) 1 年生を対象に約半年間行われた実践報告と考察であり,校内の食堂建設工事をテーマとした。それは美術科の授業ではあるが,プロジェクト型の学習形態をとり,子供たちの主体的な表現活動を軸に,教科内容と学際的な内容が織り込まれていた。子供たちの生活や実感をふまえ,個々の主体的な活動に重きをおいており,教師に高い力量が要求される。このような実践は容易くはないが,日本の教育実践にとって示唆に富む内容である。
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