日本食品科学工学会大会講演要旨集
Online ISSN : 2759-3843
第71回 (2024)
会議情報

[2Dp] 食品分析
Native-PAGE活性染色法による蜂蜜中の外来アミラーゼ混入調査
*青葉 隆紀高橋 有志平川 祥成森 彩香舛屋 智美藤田 和弘
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 74-

詳細
抄録

【目的】

蜂蜜の加熱履歴の指標としてCODEX規格(CODEX STAN 12-1981)にジアスターゼ活性の試験法が採用されているが,ジアスターゼ活性低下を偽装する目的で外来アミラーゼを蜂蜜に添加するといった事例が報告されている.我々は先行研究で簡易な検出法であるNative-PAGE活性染色法を開発し,2020~2022年にわたり日本国内で市販されている蜂蜜67検体について調査を行った結果,安価な蜂蜜から頻繁に外来アミラーゼが検出された.これを受けて本研究では2023~2024年に国内で販売されていた安価な蜂蜜22検体について追加調査を行ったので,これまでの結果と合わせて報告する.

【方法】

蜂蜜をリン酸緩衝液に溶解し,限外濾過(10 kDa)により糖を除去したものを試験溶液とした.試験溶液中のアミラーゼをNative-PAGEにより分離させた後,ヨウ素デンプン反応により外来アミラーゼの存在を確認した.また,試験溶液中の外来アミラーゼをLC-QTOF-MSにより測定し,その由来をタンパク質解析ソフトで解析して確認した.

【結果】

国内で販売されていた蜂蜜89検体について調査した結果,Native-PAGE活性染色法により38検体の蜂蜜で外来アミラーゼの存在が確認された.また,外来アミラーゼの由来をLC-QTOF-MSにより確認した結果,22検体はアスペルギルス属由来のα-アミラーゼ,14検体はゲオバチルス属由来のα-アミラーゼ,2検体はアスペルギルス属由来及びバチルス属由来のα-アミラーゼであった.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人 日本食品科学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top