容装心理学研究
Online ISSN : 2436-3367
WHR (waist-to-hip ratio) は本当に 0.7 が好まれるのか?
客観データに基づくシルエット図を用いた大学生を対象とした検討
鈴木 公啓岸本 泰蔵今井 浩
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2024 年 3 巻 1 号 p. 8-20

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抄録
本研究は,客観的な実際の計測データを元に作成した 3DCG に基づくシルエット図を刺激として,WHR と WBR そして BMI が魅力の評定に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。魅力だけではなく,他のボディイメージの評価についても尋ね,それらの位置づけについても同時に明らかにすることとした。なお,20 代女性の体型について検討した。男性 168 名(平均年齢 20.49,SD = 1.33)および女性 239 名(平均年齢 20.08,SD = 0.99)を対象とした。分析の結果,男女ともに,ヒップの小さい方を魅力的と評価し,また,バストサイズは大きい方を魅力的と評価していること,そして痩せている方を魅力的と評価していることが確認された。平均の認識は,男女によって異なることも示された。WHR については,他の文化と魅力の基準が異なっていることが示唆されるとともに,評価する際に民族グループによって基準が変更されている可能性が示唆された。
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© 2024 本論文著者
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