容装心理学研究
Online ISSN : 2436-3367
マスクの種類と着用方法が人物写真の魅力評価に及ぼす影響
菊島 正浩櫻井 毬萌
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2024 年 3 巻 1 号 p. 1-7

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抄録
本研究では,マスクを着用した人物写真の魅力評価に及ぼすマスクの種類および着用 方法の影響を検討した。実験 1 では,着用したマスクの種類の影響を検討した。不織布製サージカルマスク,布製平型マスク,ナイロン・ポリウレタン製立体マスクの 3種のマスクを着用した 4 名の人物写真について,大学生 63 名が魅力評価を行った。その結果,布製平型マスクでは不織布製サージカルマスクやナイロン・ポリウレタン製立体マスクよりも魅力評価が低くなることが示された。実験 2 では,マスクの着用方法の影響を検討した。2 名の人物が不織布製サージカルマスクを引き下げて着用して鼻背を露出させた写真,さらに引き下げて鼻を完全に露出させた写真,鼻全体を覆って適切に着用した 3 種の写真について,大学生 20 名が魅力評価を行った。その結果,鼻全体を覆って適切に着用した場合に比べ,マスクを引き下げて鼻背が見えるように着用した場合は評価が低くなり,鼻を完全に露出させた場合にはさらに評価が低くなることが明らかとなった。
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© 2024 本論文著者
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