本報告は,三戸理論を手掛かりに,ドラッカー,フォレットを通して危機の時代における経営学の課題と責任を検討することを課題とする。これは,2011年の福島原発事故にからまる企業経営のあり方を問い直すことであり,経営学の射程は,この現実問題にどう解決の糸口を見出せるかをとらえ直すということでもある。
現代の危機,とりわけ地球破壊的情況を生み出すにいたった巨大企業の組織行為の必然性とその責任のあり方を解く理論は,現在のところ,三戸 公教授の「随伴的結果」「複合的管理」の概念の右に出るものはない,というのが報告者の結論である。