日本シルク学会誌
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原著
5齢期の人工飼料水分率、乾繭温度が「はばたき」の繭色や繭糸質に及ぼす影響
赤羽 恒子坪内 紘三新保 博
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1997 年 6 巻 p. 29-35

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抄録
 5齢期における人工飼料水分率と繭の乾燥初期温度が「はばたき」の繭色、生糸の色に与える影響及び繭層セリシン溶解性や繰糸成績等に及ぼす影響について検討した。その結果、5齢期の人工飼料水分率が低く、乾燥初期温度は高くなるほど「はばたき」の繭色を黄変させ、特に飼料水分率55%、乾燥温度115℃以上では黄変度が急激に増した。乾繭後の繭を白繭と黄変繭に分けた、そのセリシン溶解度は、白繭の場合、1~4齢人工飼料育、5齢桑葉育繭の「はばたき」に比べ高いが、黄変した繭は低下する。
 繰糸成績を総合すると、飼料水分率65%及び70%繭区の成績が比較的良好となった。
 黄変した繭から得られた生糸は強・伸度を低下させ、黄変度の小さい白繭による生糸の場合も強度は、1~4齢人工飼料育・5齢桑葉育繭に比べ若干低下するが、飼料水分率65%~75%内では伸度への影響は小さい。
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© 1997 日本シルク学会
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