經營學論集
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第84集 経営学の学問性を問う
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サブテーマ② 危機の時代の企業経営
現在は『危機の時代』か
*中瀬 哲史
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p. 41-51

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抄録

現在の企業経営の「危機」とはプログラム委員会の考えるものではなく,企業経営に対する社会の厳しい対応のためゴーイングコンサーンたる企業経営が保証されていない点こそが「危機」である。この点は原発事故を引き起こしたにもかかわらず, イノベーションを起こさずに原子力発電に固執した電力産業,イノベーションを起こしたもののグローバル競争に敗れてリストラを繰り返すエレクトロニクス産業,から明らかである。電力産業からはイノベーティブな経営行動をいかにして起こさせつつ,公益事業としての責務を果たすのかを,エレクトロニクス産業の例からは電子部品産業の構造を把握し,求心力を保持しつつ多様性を担保できるような組織をどのように作るのか, また生産現場に埋め込まれるような生産システムをどのように作るのかを議論するべきなのである。企業経営が社会から再び認められるように, 経営学は議論する必要がある。

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© 2014 日本経営学会
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