抄録
本研究は、パッケージのもたらすメッセージや印象を消費者視点で尺度化し、コミュニケーション効果のあるパッケージとそうでないパッケージを識別するガイドラインとなる測定尺度を提案する。パッケージのコミュニケーション効果を測定する尺度は、「新奇性・個性」、「理解のしやすさ」、「なじみ・身近」、「高級感・洗練」の4次元・計15項目によって構成され、これらの尺度は統計的に妥当性と信頼性が確認された。また4因子中、「理解のしやすさ」を除く3因子は、製品の購入意向に対して有意に影響を与えることも検証された。