消費者行動研究
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研究ノート
日本の映画料金に関する調査分析
─映画館関係者へのインタビューと地方でのユーザーアンケート
伊藤 嘉浩佐藤 洸志
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2014 年 20 巻 2 号 p. 2_95-2_120

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抄録

本稿では、日本の映画料金に関して、映画館関係者へのインタビューおよび、顧客側へのアンケート調査による、価格反応性分析、PSM法による価格受容意識分析、料金に関するイメージ分析の3つの分析を行い、割引制度などの価格戦略の考えや効果、および顧客の考える価格意識などを明らかにした。これらの結果から、映画料金を透明化して、600円程度まで引き下げることを提言し、飲食物の売上げへの貢献により、利益が増加する可能性を提示した。学術的には、ものの商品にはあまり見られない、アート消費である映画特有の価格反応性や価格受容意識が見られ、特に、映画経験が豊富で、非常に高関与なユーザー層が存在することが明らかになった。

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© 2014 日本消費者行動研究学会
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