2015 年 21 巻 1_2 号 p. 1_2_25-1_2_46
ナラティブ(物語)形式の情報に接するとき、人は通常とは異なる説得プロセスを辿ることが、ナラティブトランスポーテーション概念として論じられ、そのメカニズムは自己参照やメンタルシミュレーションの理論で説明されている。本研究では、クチコミがナラティブ構造をしていることに注目し、クチコミ(ブログ)が受け手の対象商品や媒体の評価に与える影響を、ナラティブトランスポーテーションの研究知見をベースにモデル化し、妥当性を確認した。受け手がブログのナラティブ構造を強く知覚するとき、受け手はナラティブトランスポーテーションを進め、その結果、対象の商品や媒体の評価にプラスに影響することが明らかになった。