抄録
新規シングルステップボンディングシステム (RZII, サンメディカル) のレジンコーティング材としての機能を評価した.ヒト大臼歯象牙質面を研削 (#600sic) し, Rzllを1回または2回塗布してコーティングした.水中1日浸漬後, レジンセメント (ケミエースII, サンメディカル) を用いてコンポジットレジン硬化体を接着した.コントロールとしてレジンセメントをコーティングせずに接着した.試料は水中1日浸漬後, クロスヘッドスピード1.0 mm/minにて微小引張り接着強さを測定した.また, レジンコーティング後の接着界面をSEM観察した.コーティング群の接着強さは約25MPaを示し, コーティングなしに比べて有意に向上した (p<0.05). SEM観察の結果, コーティングの厚さは非常に薄く (5~6μm), 樹脂含浸層の厚さは1μm以下であった.以上よりRZIIは, 支台歯の形成面を崩すことなくコーティングを行うのに適した材料である.