抄録
木材チップの爆砕生成物をエレメントに用いてホットプレス法による硬質板の製造を試みた。その結果,210℃,10分間の条件で爆砕処理したブナ木材片は,著しく熱可塑性が増加し成型性を示したcそしてブナ爆砕木片のみから温度160℃,圧力90kgf/cm^,圧締時間10分の条件で成型した硬質板の物性は,密度(g/cm-O1.2で曲げ強度270kgf/cm2,24時間吸水後の厚さ膨張率15.90%であった。一方,ブナ爆砕木片に30phrの樹脂類を添加した成型板の曲げ強度と厚さ膨潤率は,水溶性フェノール樹脂では370kgf/cm-と4.65%,アルコール溶性フェノール樹脂では439kgl7cm-と3.08%,ポリスチレンでは347kgf/cm'-と5.69%となり,ブナ爆砕木片のみからの成型板の物性に比較して優れた結果となった。*近