日本接着学会誌
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研究論文
天然および合成ポリペプチド複合化によるフィブリン糊の接着強度改良
浄慶 一之海本 浩一岡 勝仁林 壽郎
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2000 年 36 巻 6 号 p. 231-235

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抄録
フィブリン糊の接着原理は塗布した液状フィブリノゲンが組織に物理吸着して,トロンビン.Caイオン,第13因子などによって凝固しフィブリン糊となることによる。このため,十分な組織接着性を付与するためには,フィブリノゲンの組織への吸着性を高めるとともに,強力なフィブリン糊を形成させることが必要である。本研究では,従来のフィブリン糊の接着強度を改良するために,適当量の水可溶性ポリペプチドを混合することを試みた。水可溶性ポリペプチドとして,天然ポリペプチドである再生コラーゲンおよび合成ポリペプチドであるポリ(L一グルタミン酸)を使用した。これらの水可溶性ポリペプチドを添加することにより,未添加の場合に比べて,接着面での最大破断時強度は2倍まで増大し,剥離に要するエネルギー値は4~5倍となり,接着力に及ぼす水可溶性ポリペプチドの混合効果が明らかに認められた。さらに,フィブリン糊形成速度を高め,より均質な接着面を構築するために適当な強さの超音波処理を行うことが効果的であることが示唆された。
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© 2000 一般社団法人 日本接着学会
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