抄録
異型品押出に木粉・木材繊維が使用されることは新しい技術ではないが,木粉・木材繊維を充填材としてではなく主原料として使用し,新しい可能性と最終製品に新特性を得るための技術が開発された。木粉・木材繊維が70%-90%の高充填の原材料での押出成型が可能である。少量の合成樹脂は適切な押出成型を行うために加えられるだけである。この木粉・木材繊維高充填押出成型の新技術は,異方向コニカル2軸押出機の使用,特殊スクリューの開発,特殊金型の開発などによって確立されている。この技術によって製造された複合木材製品は,新しい材料としての明確な利点を示し,これまで木材製品・合板・MDFボード等の従来の材料が排されてきた部分をカバーする事が出来る。同時に,日本ではリサイクル関連技術として大いに注目を集めており,これからの社会的要求として大きなニーズを生み出すであろうと考えられる。また,木粉・木材繊維のみではなく,さまざまな天然繊維を用いての押出成型も可能である。